寝ながら稼ぎたいので『寝ながら稼ぐ121の方法』を読んでみた
寝ながら稼ぎたいので、読了。
1980年代っぽい表紙ですが、2017年7月発行の本です。表紙もタイトルもうさんくさかったので中身を疑ってましたが、内容は具体的で読んでよかったです。
タイトル通り、寝ながら稼ぎたい(働いていないときも収入が欲しい)・・と思っている人にはよきヒントになるかと。考え方、アイディアなど。
本書の概要、覚えておきたい箇所、考え方をご紹介しますね。
金利、起業、投資の話が5分の3くらい占める
まず、本の全体的な概要について。
「寝ながら稼ぐ」といえば何が思い浮かびますか? 金利、配当金、不動産収入や印税。このへんじゃないでしょうか。
このへんもわりと詳しく書いてあります。特に株式投資に関しては、気をつけたい感情についても。ちなみに個人的に耳が痛かったのがコレ。
投資をする。そして上がり出す。もっと上がって欲しい。そうなると思う理由はなくても、かけ続ける。そして、せっかく儲けたお金がなくなっていく・・・・
また、起業については、億万長者の3分の2以上がビジネスを営んでいるという理由から、紹介されています。起業についてもボリューム多め。
著者のジェームス・スキナー氏は数十社を自ら立ち上げ、また経営コンサルタントとして何百もの企業を指導しているので、説得力があります。商売をすでにしている人も読む価値ありそう。
と、これらの話で本書の5分の3くらい占めていたので表紙を見返しました。
『寝ながら稼ぐ121の方法』。これからそんなに稼ぐ方法出てくる? まだ5つくらいな気がする。121て。
心配になりましたが怒涛の勢いで・・とまではいきませんが、タイトルに偽りなし。121コ、ありました。
正直「121もあったかな」という感想を持ちましたが、最後の方にちゃんと箇条書きにされていました。
労働時間を減らして不労所得を生み出すには、発想を変える
お金ってなぜもらえると思いますか?
「我慢料」「時間を売った料金」「努力料」、この辺の意見が多いですよね。
お金はどれでもない。
お金は、価値を創造する結果だそう。自分で商売するにしても会社で働くにしても、大事にしたい考えです。
いくら時間をかけても人のためにならなければ、お金をもらうべきではない。いくら努力しても、結果が出ない限り、会社はその努力に酬いるわけにはいかない。
時間かけたなら、私だったらお金もらいたいですけどね。
しかしまずは発想を変えることが、寝ながら稼ぐ道への第一歩。
それと大事なのが、収入を作るより、収入源を作り出すこと。すると昨日より今日、今日より明日、とラクになっていくのです。
収入源が複数あればリスクヘッジにもなりますし、理想的です。
でも細〜い収入源じゃなく極太にしていかないと、生活できるほどにはならないので、大量の細い収入源か、太め何本か必要ですね。
会社員も、自営業者も知っておきたい所得倍増の戦略
著者は起業し、コンサルもする中で「どの会社であっても、高給取りにはパターンがある」ことに気づきます。
このへんを頭に入れて仕事していきたいところ。所得倍増とはいかなくても、マインドとして持っていたいです。
数字がすべて
会社が人を雇うのは、数字を上げるため。従って、賃金を引き上げる簡単な方法は数字を改善すること。
まずは自分はどのような数字を出すために雇われているかを明確に。そして改善策を打ち出します。
オンリーワンの存在になる
会社にとって必要不可欠な能力を身につければ、賃金を引き上げられます。
ナンバーワンは努力や年数が必要。でもオンリーワン、希少価値をあげて貴重な存在になればいい。
どうすればできるのかというと、単独の才能を磨くよりも珍しい才能の組み合わせを身につけることです。
例として「会計を勉強していて同時にベトナム語を身につける」が出てきましたが。すげえハードル高い。努力や年数必要すぎますね。
知恵の絞りどころ・・・。
寝ながら稼ぐアイディア
それなりに現実的だと思った寝ながら稼ぐアイディアを本書から抜粋します。
特許
一定の条件を満たす発明は、出願した日から20年間に渡り、独占権を保証してくれる。よい発明があれば、弁理士の先生に相談。
※自らの発明でも先に商品に導入したりネットで公開してしまえば特許は取れなくなる。すでに公開しているものに特許は与えられない。
貸し看板
人の目が集まるところは金脈。
アプリ
Aさんは運動オタク。彼は優れた運動プログラムをすべてアプリ化(有料アプリ)し、世界中で販売。ちなみにアプリは自分で制作しておらず、アプリ制作会社と提携し、自分のコンテンツとして提供しているだけ。
ブックエージェント
海外などに行き、出版社とのエージェント契約を結ぶ。
これは、その出版社の出している書籍を海外で出してくれる出版社を探し、先方と契約を締結する権利を意味する。
次は海外に行き、その書籍を出したい出版社を探し、契約を結ぶ。すると永久にその本の売り上げの一部がもらえる。
独占契約
上記ブックエージェントと同様。
海外のメーカーと先方の商品を輸入する独占契約を結び、日本で流通してくれる会社を探し、両者を結びつけることで手数料をとる。
おいおい、そらあんた、わしには無理やで・・というのが多くありましたが(博物館を作るとか、観光名所を所有するとか)、というかこれは自分には現実的ではないなというのが大体でしたが、考え方や発想としては参考になりました。
でも大事なのは、原則
と具体的な方法を121もたんまりと紹介しておいてくれながら、氏は具体的な方法よりも、原則が大切だといいます。
なぜなら、原則を理解していれば自分で新しい方法を作れるから。
本書では30個原則を紹介していますが、その中から覚えておきたいものをいくつか抜粋します。
・1回の仕事に対して、1回の支払いで終わらせないこと。何回も支払いを受ける仕組みを作ろう
・金利の付いていないお金を持たないこと
・小さくてもいいので、早く寝ながら稼ぐ道に入った方が良い。あとは改善があるのみ。
・勝つために、ゲームに参加しなければならない
・ゲームのルールをよく学ぶこと
・美味しい昼食を食べられるほどのお金を侮ってはならない
・持ち物のすべてがお金を生み出してくれる。自分のためだけに持たず、人に使わせてあげれば・・・
・人の目・注目さえ集めれば、広告でいくらでも稼げる
・お金は価値創造の結果である。とにかく人の役に立つことをしよう
・世界を美しくしよう
とにかく読みやすい
本書はすごく読みやすいです。
なぜなら平易な言葉を使っていて、わかりやすく、字が大きめだから。
加えて見出しが多い。そして適宜内容を1〜2行でまとめてくれているのでスッキリしていて読みやすい。
なのでつっかえることがないです。内容もそうですが、本の作りとしても一気に読める感じです。
そして最後に「計画を立てよう」と2ページのシートがあります。読むだけで終わらせない、ちゃんとやる気を喚起してくれる本でした。
それとページ下に、お金持ちを連想させるような・・そんなイラストがあるんですよ。それがまたちょっとうさんくさいなって感じるんですが 笑、中身はしっかりしていました。