コンタクトレンズ用食塩水の使い方。どんなときに使うの?

薬局で目立たない場所に売っている「コンタクトレンズ用食塩水」。
存在すら知りませんでしたが、2年ほど前から使い始めたら快適で手放せなくなっています。
目に使うものなので、超調べた上にさらに複数のメーカーさんに問い合わせていろいろ教わってから使い始めました。
ということで本記事では、コンタクトレンズユーザー内でも影がうすい「コンタクトレンズ用食塩水」の使い方をご紹介します。
コンタクトレンズ用食塩水の使い方
コンタクトレンズ用食塩水の使い方は、その名の通りコンタクトレンズに使う場合と、人によってはコンタクトレンズのケア以外に「食塩水」と使っている場合があります。
まずはコンタクトレンズに使用する場合から紹介します。

コンタクトレンズ用食塩水には、2つの使い方があります。
・ソフトコンタクトレンズのすすぎ液として
・ソフトコンタクトレンズの一時的な保存液として
昔はコンタクトレンズのケア方法といえば、煮沸消毒が主流でした。
もともとはその煮沸消毒の際行う「すすぎ」のために作った商品が、このコンタクトレンズ用食塩水だったそうです。
すすぎ液・一時的な保存に「水道水」を使うと、浸透圧の関係でレンズがシワシワになり使い物にならなくなるので水道水はNG。そのため、コンタクトレンズ用食塩水を使う必要があったのです。
現在でも、もちろん上記2つの用途で使えます。
「一時的な保存液として」は、例えば目の検査する間や、ゴロゴロするからちょっとだけ外したいときなど文字通り「一時的」に使いたいときを指します。
では、次はコンタクトレンズ用食塩水をすすぎ液として使う場合を詳しく見てみましょう。
コンタクトレンズ用生理食塩水を「すすぎ」で使うタイミング
すすぎ液として使う場合、どのタイミングで使うかの決まりはありません。
必要なときにすすげばオッケーです。
といっても、みんないつ使ってるの? と思ったなら、まず基本的なコンタクトレンズのケア方法のおさらいが有効です。
こすり洗い後のすすぎで使う
現代ではソフトコンタクトレンズのケアは、消毒から保存まで1本ですべて完結できる洗浄保存液をみなさん一般的に使っていると思います。
これは“マルチパーパスソリューション”と呼ばれる種類で、商品で言えばオプティフリーやレニューなどのこと。

ここで正しい使い方を改めて振り返ります。
コンタクトレンズを外す→こすり洗い→すすぎ→消毒・保存
コンタクトレンズ用食塩水ユーザーの多くが、上記こすり洗い後の「すすぎ」のタイミングに、オプティフリーなどに代わって食塩水を使っています。
「すすぎ」の部分だけ食塩水に代えているのですね。
re-nuでこすり洗いをし、ソフコンプラスですすいでre-nuで殺菌・保存しています。
保存液でこすり洗いをした後で、コンタクトレンズを洗うために購入しています。二人で使うため、1カ月に1本位使いますのでお安くて良いです。
コンタクトレンズ装着前
この「すすぎ」のタイミングで食塩水を使うユーザーのほかに、コンタクトレンズ用食塩水の口コミを調べると「コンタクトレンズ装着前」に使うパターンも多く見られました。
別製品に付け置き洗いした後に、残留薬品の洗浄のために装着前にこれで洗ってつけています。
洗眼や装着前にレンズのすすぎ液として使ってます。0.9%の食塩水なので刺激もなく、目に優しいし、目の汚れやゴロゴロ感も取れてすっきりします。
コンタクトは使い捨てですが、裏表間違えちゃったり、なんかゴロゴロするなって時には一度外してこれで洗ってまた装着。
装着前に食塩水ですすぐパターンとしては、目に入れるものに余分な成分が付いているのがなんか気持ち悪いから、という意見が多かったです。
食塩水は余分なものが入っていないから、気持ちいいらしいのです。
私も実際使って見たら、本当に気持ちよかったです! 気分も清々しくなるんですよね。
こんな使い方は絶対にNG!

レニューやオプティフリーなどのケア用品に代わって「ソフトコンタクトレンズ用食塩水」1本だけで同じように使用することは、絶対にNGな行為です。目が危険にさらされます。
繰り返しになりますが、現在一般的に使われているレニューやオプティフリーなどのケア用品は、洗浄・すすぎ・消毒・保存を1本でできる商品。
一方、コンタクト用食塩水には、洗浄・消毒機能はありません。
そもそもなぜコンタクトレンズのケアで、洗浄や消毒をするかというと
・【洗浄(こすり洗い)】レンズに付着した汚れ・微生物の除去のため
・【消毒】細菌や真菌、アメーバーなどが繁殖しないようにするため。必須!
微生物、細菌、アメーバー!! 字面だけで恐怖。洗浄・消毒をしないとやばいことになるのがわかりますね。
だから、レニューなどと同じようにコンタクト用食塩水だけですべてケアをしたら絶対にダメです。
私はうっかり代用するところでした。オプティフリーなどって家計を地味に圧迫するので、コンタクトレンズ用食塩水を見つけたときは「なんだ安いのあるじゃ〜ん」て・・。危なかったです。
コンタクトレンズは医療機器。使い方を間違えると眼障害を患う可能性が出ます。
一生モノですから、大切にしないとですね。
コンタクトレンズの用途以外で使用している人も多い
本当はコンタクトレンズ用なのですが、口コミを見てたら色々な使い方をしている人たちが結構いました。食塩水ですからね。
洗眼と、鼻うがい、また1人だけですが食塩水パックとして使っている人も発見。
コンタクト前の洗眼に使っています。以前は普通にカップ付きの洗眼液を買っていたのですが、こちらの方がコスパもいいし、防腐剤も入っていないので安心してバシャバシャ使ってます!
目の洗浄用に購入しました。生理食塩水ですし防腐剤が入ってないから気軽に洗えます。アイボンの容器を使って洗ってます。
鼻うがい専用液は高いし、自分で作るのも面倒。これは安いしたっぷり!気軽に使えて、風邪もひかない。鼻うがいにオススメ!使用目的以外に使うのは自己責任ですが大変便利です。
鼻うがい用に利用しています。痛くなく安価で使いやすいです。
お昼食べてもう限界!ちょっとだけ寝たいって時にはコンタクトケースにこれを入れて一時保存。会社から帰ってコンタクトを外してメイクオフ後、これで目を洗浄。時には、ウェットティッシュ切らしちゃった、ヨシこれだ!みたいな感じで指先を洗っちゃったりね。
生理食塩水パックとして肌に使ってます
まとめ
ソフトコンタクトレンズ用食塩水の使い方は
・ソフトコンタクトレンズのすすぎ
・一時的な保管
ただし、洗浄・消毒の効用はないので、
洗浄・すすぎ・消毒・保存を1本で完結できるマルチパーパスソリューション(レニューやオプティフリーなど、現在最も一般的なケア用品)の代わりにはならない。
洗浄・消毒怠ると細菌が繁殖したりして眼障害の恐れあるので超注意です! 本気で。
コンタクト関係以外では、
・洗眼
・鼻うがい
に使う人もいるようです。
私もその後、洗眼に興味を持ってその後試して以来気持ちよくてしばし虜になりました。