本を断捨離するのが難しい? 本を手放せるようになった思考法
本の断捨離って難しいですよね。
私は「本とCDだけは絶対に捨てられない」と思っていました。本が好きだし、愛着があるし、手元にあることで満足感を得られる。
洋服や雑貨、キッチン用品とはまったく違う気持ちが本に対してあったんですね。
といった具合で本の断捨離ができなかったのですが、 ある思考法を手に入れてからザクザク断捨離できるようになりました。
本記事では、捨てても後悔しない本の選び方と、本を手放せるようになった思考法をお伝えします。
思考そのものを変えると、ザクザク断捨離は進むようになります。
本の断捨離をしたいけどできない! そんな方の一助になれば。
手放しても後悔しない本
まずは手放しても後悔しない本からご紹介します。
家にあったところで読みません。そんな本たちです。本棚で本がギューギューできつそうですよね? スペースがもったいないので捨ててみましょう。驚くほど捨てても後悔しませんよ。
1. つまらなかった本
すでに読んでつまらなかった本は手放します。
もう一生読まないですし、万が一読み返したところで時間のムダになってしまいます。つまらない文字群が家の片隅でエネルギーを発していると思ったらモヤモヤしませんか? 捨ててさっぱりしましょう。
2. こんな本あったっけ? と思った本
さあ本の断捨離だ、と本棚に行って「わあ〜こんな本そういえばあったなあ」と思った本があれば、捨てましょう。
存在を忘れていたくらいですから、思い入れもなければ、あなたに必要な情報も知識もその本にはありません。
3. ベストセラーだから買った本
話題だったから購入した本で、とくに好きでなければ捨てましょう。
ベストセラーは大量に出回っているだけあって、売ってもお金になりませんし、図書館、ブックオフ、メルカリ、どこにでもあります。あなたが所持しておく理由はありません。
4. 内容を思い出せない本
影響を及ばさず、毒にも薬にもならなかった本です。
あってもなくても、一緒ですね。それなら手放しちゃいましょう。
5. 権威づけのために置いてある本
権威づけというと少しオーバーですが、「誰か家に来たときにこの本があったらカッコいいな」という本です。
ほぼ読んでない、読まないのにある種「こんな風に他人から思われたい」が動機で置いてある本のこと。
とくに若いとこの種の本が置いてある確率が。
かくいう私も学生時代村上春樹さんの英訳本を買い、数ページで挫折したのですが「家にあるとかっこいいな」と売らずに本棚に。そして人が家に来ると「気づいてくれないかな〜」と密かに思ってたもんです。いやあ恥ずかしい。
この感情を自分で認めるのが難しいところなのですが、心の奥底に問いただしてみて、もしあれば捨てちゃいましょう。
そもそもそんな本が置いてあっても、よく言われるように人は他人のことにさほど興味はないので、案外気づいてもらえないのです・・(体験談)。
6. 途中まで読んでそのまま放置してある本
途中まで読んでいると、なかなか捨てにくいものです。
だけどその本、なぜ途中までしか読んでいないのでしょう? 思ったのと違ったから、忙しいから、途中で用事ができたから、サクサク読み進められないから?
いずれにせよ、今のあなたには必要な内容ではなかったから放置してあるのです。欲してる内容だったら、ほかの時間を犠牲にしてでも読んでいるはず。
なので途中まで読んだけど、長いこと放置してある本はすべて手放しても後悔しないものですよ。
7. いつか読もうと思っている本
「いつか読もうと思ってる」の「いつか」はもう来ないこと、本当は心のどこかでわかってますよね。
まだ手をつけてないからこそ捨てにくいですけど、今は必要ない本なのです。
本当に読みたい本、読まなくてはいけない本なら、必要な時期に必ず手元に戻ってくるものですから。
本を断捨離できた思考法
捨てても後悔しない本はわかっているし、分類もできる。
だけどやっぱり「もったいない」気持ちが強くて捨てられない! そんな場合もありますよね。
私ももったいない&愛着があるので捨てられなかったのですが、ある本を読んだら、サクサク本を断捨離できるようになったのです。
都市を違った視点で見てみる
断捨離の本ではなく、坂口恭平さんの本がきっかけでした。
路上生活者たちは、ぼくらの見えていない空間を、自分の生活場所として捉えることに成功していた。
(中略)
彼らの家はとても小さいが、実際には都市全体をまるで自分のリビングルームのように感じながら生活をしている。
あらゆる都市空間をまるでリビングルームや庭のように使っている。公園をトイレや水道として、コンビニは定期的に廃棄弁当を獲得できる冷蔵庫として(中略)
都市全体がまるで自分の家の機能のような役目をしているので、実際の家には体にフィットする小さな空間だけあれば十分なのである。
自分の領域を拡張して考える。
例えば、公園はトイレや水場、スーパーは冷蔵庫、図書館は本棚。
そんな風に、坂口恭平さんの本をきっかけに「図書館は本棚」と考えるようになり、そしたら
「なんだ、あっちの大きい本棚(図書館)に同じ本があるのなら、寝床(家)にも置いてある必要ないな」とあっさり思えるようになったのです。
さらに拡張して考えるようになり、「この本を手放したところで、地球上のどこかには絶対あるんだよな」
「必要になっても地球上のどこかにあるんだもんな」
「というか必要になったら、また自然と手に入る、手に入れるだろう」
と最終的にはある種、チカラ技的な考えに至るようになったら、あっさり手放せるようになりました。
また最近はメルカリなどもあるので、読んだら売って、あ〜やっぱり必要だったわ! となったらまた買い戻せばいいだけですよね。購入代は預かってもらってた代金だと思って。
といいつつもまだまだ私の本の量は多いと思いますが、すべて何度も読んだ本で、これからも読みたいと思っている本ばかりなので概ね満足です。
子どもの本は増えてますけどね。
何か捨てるときは、ノウハウももちろん行動が促されますが、根本的な思考を変えると劇的に前進することが多いです。
未読の本があると「読まなきゃ」とどこか心に引っかかって、地味にストレスの原因になりますから、手放すと吉です。
それにギューギューな本棚から解放されて、風通しがよくなったお気に入りの本たちを見ると、やっぱり気持ちいいですから。
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