ふだんの何がつまんなかったのか、問いやすい時期

絵本作家の五味太郎さんの記事がおもしろかった。

>>五味太郎さん「コロナ前は安定してた?」不安定との向き合い方

いまは、ある意味、本当に考える時期。今回、うちにいたくないから職場に行くってやつが結構多いというのもわかったけど(笑)、それならその家の状況ってどうなのとか、考えるよね。

むしろおれ、ガキたちにはこれがチャンスだぞって言いたいな。心も日常生活も、乱れるがゆえのチャンス。
だって、仕事も学校も、ある意味でいま枠組みが崩壊しているから、ふだんの何がつまんなかったのか、本当は何がしたいのか、ニュートラルに問いやすいときじゃない。実はコロナ禍がないときこそチャンスに満ち満ちているんだけど。今は幸か不幸か、時間が余っているんだから。

昔は何がしたいのか、したくないのか。たびたび考えていたし、ノートに書いて頭をスッキリさせていたときもあった。

でも子どもができてからは、ほとんど考えなくなった。

しかし、子どもが1歳を過ぎると物事を考える余白が頭の中に出てくる。2歳になったらさらにその余白が広がった。

だから久しぶりに、ふだんの何がつまんなかったのか、何がしたいのかを考えてみようと思う。

ふだんの何がつまんなかったのか

最初は在宅勤務は大変だと思っていた。

が、モニターを買って環境を整えたら、在宅勤務、まじSAIKO になった(ただし保育園が稼働しているに限る)。

コロナ禍での一般人の記録【2020年4月24日】

大勢の中で仕事をするのは得意ではない

人々の中で仕事をするのは、嫌ではないが、得意ではない。雑談は楽しく、仕事上でも新しい情報が入ってくるのはすごくいい。

でも、どうでもいいような細かい指示をされたり、みんなの前で発表したり、細かいことではccにチームのアドレスを入れなきゃなんないのが嫌だし、ちょっとしたイベントも得意ではない。評価システムもなくなってほしいし、きちんとした真っ当な人に、真っ当な注意されるのも気が乗らない。

うまく説明や質問ができない口下手な自分が嫌になることもある。その割に面談などでどうでもいい話をして、後で「なんであんなこと言ったんだろう」と気にするのもつらい。おそらく自意識過剰なのだろう。

子どもを産んだらこんな悩みからは解放されるかと思っていたが、嫌なものは嫌で、悩むことは悩むのでおどろきだ。

さて改めて書いてみると、わりと社会不適合者なことがわかってきたがw 大勢の中でチームとして何かするよりは、担当の仕事を個人個人好きなように行える仕事の方が精神的に安定する。

ただ今の職場は恵まれていて、人もいいし、子育て世帯に理解がある。パートで働いていることも関係しているが、とても働きやすい。

申し分ないありがたい職場だと本当に思う。なのに在宅勤務が快適なのは、やっぱり自分自身が会社組織にあまり向いてないのかもしれない。外向的な人間ではないのだろう。

時間に追われていた

通勤がないのは、改めて最高だ。

パートをはじめてからは時間に追われていた。しかし在宅勤務の今、通勤がないだけで家事もはかどるし、心に余裕が持てる。

仕事の合間のリフレッシュとして家事ができるのもいい。

そういえば独身時代は場所や時間にとらわれずに、チームではなく個人で働ける職を求めて転職をしていたことを思い出す。

夫が平日不在だった

夫も在宅勤務の日が増えてきた。

夫はこれまで平日忙しく、その日のうちにあまり帰ってこれない。子どもが生まれる前はまったく気にしたことがなかったのだが、生まれたら平日不在だといろいろ困った。それにもう若くないから、こんな働き方をしていたら夫は体を壊してしまう。

たくさん働いて、それでお金をたくさん稼げるならまだしも、長時間労働で薄給なのもつまらなかった 私が←

薄給ならせめて健康で文化的な生活をして欲しい。

在宅の日は、夫も健康な感じがするし、疲れていないし、何より子どもを二人で見れるしご飯も作ってもらえる(←重要)

子育てには人の手が多い方がお互いいいし、生活は健康的で睡眠はたくさんとれる生活がいい。

勉強できる時間が限られていた

時間に追われることが減った分、睡眠時間を犠牲にせずに勉強できる時間が増えた。

コロナ禍であらゆるプラットフォームを無料で解放してくれる企業が増えたのもありがたいことで、勉強の幅が広がって楽しい。

つまらなかったことのまとめ

何がつまらなかったか。まとめると以下のようになる。外向的ではない人間が思う一般的なこと、子育て世代のふつうの意見のような気がする。

・大勢で働くのがストレス

・通勤により時間に追われていた

・夫の平日の帰宅時間遅すぎ

・学習時間の確保が困難

ふだんの何が好きだったか

ではコロナ禍以前、生活の中で何が好きだったのだろう。

一人になれる日がある

これまで土日のどちらかは夫に子どもを見てもらい、家庭を離れ、一人で出かけたり友人と会ったりしていた。

これは家庭で穏やかでいるためにも、夫にぐちぐち口うるさくならないためにも必要なことだったのだと今ひしひしと感じている。土日、夫への文句が今増えている。すまん夫。

移動したり、一人になったり、友人とどこかへ出かけたり何かおいしい物を食べたり。仕事も思い切りできたのも何気によかったと思う。

家族以外の人に会える

やっぱり家の人間以外の人にも会いたい。外部からの刺激不足である。

友達に会えれば満足するのか、それとも友達+仕事関係の人にも会えないと満足できないのかは、まだわからない。

好きに移動できる

もともと旅行・・基本的に一人旅が好きで、知らない土地を歩くことや、移動そのものが好きだ。だから自由に移動できるのは、最高だ。

さらに言うと、日本のパスポートはだいたいどこにでも行けるから魔法のパスポートだと思う。

ライブやお祭り、山に行ける

「好きに移動できる」と重複する部分もあるが、ライブや祭り、山・・そう、いわゆる自分が好きなことを楽しめる場所に行けるのがとてもよかった。

また息子が電車が好きなので、蒸気機関車に乗ったり、電車関連の場所に行きたいと思った時に行けたのは気持ちがよかった。

平和な時代には、娯楽は欠かせない。

今年はすでにいくつかの盆踊りが中止になっていて、夏は何を楽しみに生きていけばいいかわからない。

外出自粛中は、血湧き肉躍ることに遭遇するのはなかなか難しい。

結局のところ

・個人の裁量で個人で働きたい

・通勤で時間に追われたくない

・夫に人間的で文化的な生活を送ってもらいたい。いや、早く帰ってこい、そして超働くのなら薄給じゃ嫌だ。こういうことか。

・私も夫も睡眠が足りないと日中や休日に必要以上にだらけるので、睡眠はきちんととりたい

・自由時間は確保したい

・一人になる時間も確保したい

・制限なく移動したり出かけたりしたい

こういうことか。

今回わかったのは、思った以上に自分が内向的だったこと。そして刺激は欲しいけど一人にもなりたい、でも家庭以外の人間にも会いたい。そんな同一人物とは思えないような特徴があったことだw

いやあ、人間て、白黒はっきりせずグレーなもんですね(強引にまとめてみました)

by
あわせて読みたい
関連記事