あなたはどっち派? 『いただきまあす』は感想が両極端すぎる絵本
絵本の口コミは、そこまで辛辣な意見はふつうはありません。
しかしどうでしょう。『いただきまあす』の口コミは意見が真っ二つ。「おお・・激しい口コミが・・」となかなか驚きました。
個人的には、息子が集中して見るのと反応がいいこともあり、いい絵本だなあと思っています。
絵本「いただきまあす」の内容
これはお行儀の本ではありません。いざ食事をはじめようとするくまくん=幼児の悪戦苦闘ぶりをあるがままに、しかしあたたかくユーモラスに語った楽しい絵本です。(引用:福音館書店)
対象年齢:1歳半〜4歳向き
こぐまが、食事をする絵本です。
スープやスパゲッティ、パンやジャムなどおいしそうな食事を前に、こぐまが一人で食べようとします。
出版元の説明にあるように、「これはお行儀の本ではありません」。この言葉がキモになる絵本と言えます。
1歳児の息子の反応
現在1歳9ヶ月の息子は「いただきまあす」への反応は上々。集中してじっと見ています。
ただ絵本内で何が起こっているかはまだ興味がない(わかっていない?)ようで、
こぐまの食事をじっと見ては、スパゲッティを指差して「パン!」(いや、スパゲッティ・・・)と発言して楽しそう。
どうやら、多くの子どもはこちらのシーン
「あいたっ」のページで声をあげて笑うようですね。
息子の場合、「あいたっ」と言いながら楽しげに右ほっぺを押さえる仕草をします。
「いただきまあす」の感想
最初読んだときは、正直「え! これで終わるんだ!」と思いました。
いや、こぐまが食事するだけの絵本なんですが、すごい食べ方をするんですよ。
「そんな食べ方、思いついちゃった・・・?」っていう。もし息子に目の前でやられたら、一言二言言いたくなるような食べ方です。
で、表紙に母くまがいるじゃないですか?
この方ですね。
この方が何かお小言でも言いに来るのかな? と思ってたのですが・・・
まさかの表紙だけの登場。
料理持ってきただけであとは登場しないんですね。
何かと厳しくなった世の中ですから、注意されるのがふつうの展開だと思っていました(1978年発行ではありますが)。
しかし読んでくうちに、「いい絵本だなあ」と感じるように。
そういえばしつけるためにこの絵本を読んでいるわけじゃなく、私と息子の娯楽を目的としていたのです。息子が楽しそう=いい絵本だということで。
それに「正しい」ばっかりだと肩がこるし、つまらないのが正直なところ。絵本のラインナップに、しつけ要素が中心の絵本もあれば、しつけ要素皆無の絵本があってこそバランスが取れるような気もします。
でもこぐまと同じ食べ方されたらめまい起こしそうですけどね 笑。片付けを気にしてしまう大人の現実的な性分。。
賛否両論の口コミ
では賛否両論の口コミを見てみましょう!
【賛】
1歳児向けの絵本としては名作だと思います。今の自分の姿を客観的に見る事で食事のマナーが驚くほど成長しました。(出典:amazon)
10か月の息子の読み聞かせ用に購入しました。
くまくんが 食べ物をぐちゃぐちゃに混ぜて手で食べる姿が自分と重なるのか、いつもキャーキャーと声を上げて楽しそうに見ています。(出典:amazon)
1歳後半の息子に読んだところ、何度も何度も繰り返し読むようにせがまれました。こんなに気に入った絵本はこれがはじめてで、息子にとって運命の1冊との出会いだったのでしょう。この本と出会ってからは他の絵本にも興味を示すようになり、いろんな絵本を読むようになりました。2歳4カ月になりましたが、今でもお気に入りでよく読んでいます。(出典:amazon)
【否】
ただただマイナスでしかない。うちの子供には悪影響が出そうで見せたくないです。(出典:amazon)
いくらお行儀の本ではないからといってこれをみた子供達はどうおもうでしょう。大人が見てもあまりのきたなさに気分がわるくなりました。(出典:amazon)
お料理がおいしく見えない上に、マナーがよくないです。料理を残さず完食する姿勢はよいと思いますが・・・この絵本が伝えたいことは何だったのかなと思いました。(出典:絵本ナビ)
いやあ・・真っ二つですね 笑。
何かしら感情を揺さぶられる本
この絵本を、どういった目的で見せたいのか? そこで判断が分かれる絵本なのかな、と思います。
ここまで辛辣な感想が出る絵本も珍しので、興味があれば読んでみてくださいね。楽しい絵本ではありますよ!
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