岩手・つなぎ温泉「四季亭」に3歳子連れで行ってきた。気持ちよくて美味しい宿。それが四季亭です

3歳10ヶ月の子どもを連れて、岩手県盛岡市の「つなぎ温泉 四季亭」に1泊しました。
公共交通機関やタクシーを使いつつ東京から行ったのですが、喧騒から離れつつも比較的アクセスが良い宿でした。
では、車なしで東京から「四季亭」までどのように行ったのか&四季亭レポを中心とした旅行記をここに記します。
交通機関の説明は多めなので、四季亭レポを読みたい方は適宜飛ばして読んでくださいませ。
DETA
大人2名(私(妊婦)・夫)、幼児1名(3歳10ヶ月の男の子)
日程:2021年6月の金曜日から1泊2日
部屋:【数寄屋造り純和室【和室10畳+広縁】バス/温水洗浄トイレ付
料金:合計 約45000円
↑ GOTOトラベルキャンペーン時期ではなかっため、楽天トラベルで駆使できる割引を色々使った結果の料金
※子どもが布団ありと布団なしで値段が違ったので、布団なしを選択
今回は楽天トラベルで予約。
部屋数の多い大型ホテルの場合、楽天トラベルはプランが大量になりすぎてわけがわからなくなるのですが、四季亭は部屋数が多くないので楽天トラベルでも選びやすかったです。
>>つなぎ温泉 四季亭(楽天トラベル公式サイト)色々なサイトを比較検討しましたが、クーポンがあったりポイントがついたりするので結局楽天トラベルが一番安くなりました。
楽天のサイトは若干ごちゃついて分かりにくい部分もあるけど、結局安さには勝てん・・・。同じところに同じプランで泊まるなら、少しでも安い料金で泊まりたいですからね。

はやぶさ・こまちに乗れて、子連れで遊べる場所があって、車ナシでも行ける温泉
今回の宿選びは時間がかかりました。
まず譲れない条件として、息子が鉄道好きなので
1. 新幹線のはやぶさ、もしくはこまちに乗れること
そして車は持っていないしレンタルしても運転できる気がしないため、
2. 車がなくても宿まで比較的簡単に行けること
さらに子連れで気を遣うので
3. 子どもに対して歓迎ムードがある宿
これらをマストとしました。
以上のことから旅行方面を東北と設定し、
4. 小岩井農場へもアクセスがいいところ
も条件に加えました。
梅雨時期だったため、雨だった時のために宿自体にキッズルームやプールなどの遊ぶ場所があるエンタメ性のある宿にしようか迷い、最終的には愛隣館との2択に。
しかし、子どもの頃の私がそうだったように、もうちょっと成長するとそれこそ「ザ・温泉宿」みたいなゆっくりできる旅館よりもバイキング形式だったりゲームセンターなどエンタメのある宿に子どもは泊まりたがるだろうと思い直しました。
比較的大人向けの温泉宿には行くなら逆に今だろう、それに美味しいご飯をしっかりゆっくり食べたい。
さらに妊婦だし、よりアクセスがいい宿がいい、コロナ禍なのできちっと対策されているところがいい。うん、なんかもう今は大人(っていうか自分)が行きたい方に泊まりたい。
そんな欲望がブワ〜ッと出てきまして、これらを叶えてくれるのは四季亭の方だろうと判断し、予約。そして結果的には正解だったと言えます。すべて叶いました。
上野▶︎盛岡(こまち)

さて、前置きが長くなりましたが上野駅から盛岡駅までは新幹線「こまち」で出発です。
子どもにとっては新幹線がメインですから、もともとは東京駅でいろいろな新幹線を見てから出発予定でしたが、寝坊したので上野駅から乗車することに。
事前にみどりの窓口でチケットを買う際に売り場の方に聞いたところ、はやぶさとこまちは連結した状態で東京駅に入ってくるから、東京駅では連結作業は見れない、と教えてもらっていたので、気合いがどこか緩んだようです。
こまちとはやぶさは連結しているので、チケットを買う際、「こまち」に乗れるよう座席指定をしてもらいました。

さて新幹線って、やっぱりちょっと高いです。
心に損傷を負わないように、東京駅前にある大黒屋にて株主優待券を購入し、うろ覚えですが一人当たり片道6000〜7000円浮かせることに成功しました。

ちなみに東京駅構内にも金券ショップがあり、そこでも株主優待券は同じ値段で売られていたので、時間に余裕があるならチケットを正規の値段で買う前に金券ショップを覗いておくのはおすすめです。

およそ2時間15分の乗車時間で、盛岡駅に到着。
3歳も後半になったので、移動が随分ラクになりました。
移動対策は少々のお菓子と、このジェリクという薄いおもちゃで持ちました。ジェリクは薄くて軽いし、想像力で遊んでくれるので助かります。
盛岡駅にてはやぶさとこまちの切り離しが見られる
さて盛岡駅に到着。盛岡駅では、はやぶさとこまちの切り離し、また連結が見られます。
我々が東京から乗ってきたこまちを降りると、ちょうど切り離しが見られるので乗車していた人々が群がります。

みんな切り離しや連結を楽しみにしてるんでしょうね。はやぶさ・こまちの連結部分がわかりやすいようにホームが工夫されており、また鏡も取り付けられていて、毎日こんな様子が繰り広げられているんだなあと思いました。

切り離しが終わって他のホームを見ると、どっさりはやぶさがあったので子鉄には垂涎モノの駅ですね。

バスで小岩井農場まきば園へ(約30分)

盛岡駅で下車したら、ロータリーからバスへ乗り、小岩井農場まきば園へ。
目安としては1〜2時間に1本、乗車時間は約30分くらい。大人1人当たり710円でした。

ちなみに事前にネット上で調べたバスの時間はなくて 笑、現地に着いたら思っていた運行時間がなかったので、電話で確認した方が確実だと思われます。
>>小岩井農場まきば園発着のバスについて(岩手県交通株式会社HP)

タクシーで小岩井農場まきば園▶︎四季亭へ(約15分)

想像よりもはるかに小さかった小岩井農場まきば園で3時間半ほど遊んだ後、タクシーを呼んで四季亭へ。
関連記事 ▶︎ 小岩井農場まきば園に3歳子連れで行ってきた。子連れで遊びやすいが、想像よりもだいぶ小さいと思ったのは私だけか
小岩井農場まきば園から四季亭までは約15分くらいで、2000〜2500円の間くらいだったと思います。
タクシー会社はネットで調べていくつか電話しましたが、遠いから別のところへ頼んだ方が・・などとの返答が多く、結局小岩井農場のスタッフの方に教えてもらった「雫石タクシー」にお願いしました。
土地勘ないところは特に、ネットで自力で調べるよりもやはり現地にいる方々に聞いた方が早いし確実ですね。
ちなみにタクシーではなく、バスで行くこともできます。小岩井農場まきば園→盛岡駅、盛岡駅→つなぎ温泉バス停、バス停→四季亭までは徒歩8分orお迎えをお願いする、と行ったパターンです。
大人が2人いるのであれば、タクシーとバスを比較しても数百円しか違いがないし、バスの時間に合わせたり調べたりする労力&乗車時間&子連れの条件を考えると、圧倒的にタクシー推しです。
つなぎ温泉四季亭へ到着!

さてここまで長くなりましたが、本記事のメイン、四季亭へ到着です。
ロビー

コロナ禍だったので通常時とは色々と対応が違うと思われますので、そちら念頭に置いて読んでいただけると幸いです。
感染症対策はバッチリ対策されている印象でした。
まずスリッパは使い捨てになっており、さらにスリッパに自分で好きにイラストや文字を書けるようにも工夫がされていました。

旅館自体は真新しくてピカピカ!といった宿ではないですが、手入れが行き届いていてピシッと清潔感が漂います。
スタッフの方たちの歓迎ムードも伝わってきまして(わかりやすい大げさなおもてなし風じゃないのに、心地よさを感じました)、気持ちいい宿だなあといった第一印象を受けました。
チェックインやお部屋などの説明はこちらで ▼

宿泊日は金曜日でしたが、満室とのこと。客室数総数は22部屋。
フロント前にある、ちょっとした小さな売店 ▼

ちょっとしたお菓子はブルボンの「プチ」シリーズくらいだったので、何か部屋でお菓子などをつまみたい場合には事前に購入しておくとよさそう。
子ども用のおもちゃは貸してもらえる
ロビーに置かれた子ども向けのおもちゃ ▼

おもちゃをいくつか選んで、部屋に持って行かせてもらいました。
これは子連れとして超助かります!!
これらのおもちゃのおかげで息子は部屋では飽きずに遊べ、暇を持て余して暴れることもなく過ごせました。
ちょっとした池の金魚に餌やり
ロビーの片隅に池があり、金魚用の餌を頂きまして、餌やりをさせてもらえました。

家ではペットも飼っていないし、日常的に生き物が側にいないこともあって、余計楽しそう。

一般客室 10畳
部屋は、四季亭のスタンダード客室である10畳の和室。

清潔で、ピシッと空間が整えられていました。


▲ このお茶のセット、いつかまともな家に住めた際にはぜひ欲しい・・・。

冷蔵庫には子どもを含めた人数分の無料のお水が。地味にうれしい。
子連れ用にアレンジしてくれていたお部屋
予約時に、3歳の子連れと伝えてあったからでしょうか。子連れ用にお部屋を用意してくれたんだなと感じました。



ロビーで借りてきた電車のおもちゃで遊ぶ息子。
ひと通り揃っていたアメニティ

アメニティは歯ブラシやタオルなど必要最低限だけあるのかな? と到着前は思っていたのですが、ひと通り揃っていました。

ヘアケアもあって、

化粧水やクレンジングもひと通り。



私はこの時妊娠8ヶ月くらいで割と腹が出ていたのですが、そしたらスタッフの方が妊婦用の浴衣の帯を持ってきてくれまして(そんなものが存在するんですね)、そちらを使わせて頂きました。
四季亭は妊婦のお客さんも結構泊まるらしく、妊婦さん用の帯の用意があったとのこと。
もちろん子ども用の浴衣も ▼

温泉!!
さて、メインの温泉ですが、写真は撮れませんでしたので、どんな感じかは公式ホームページをぜひどうぞ。
男女入れ替えはなくて、すごくいいのが、部屋から(おそらくどの部屋からも!)温泉の大浴場が近いこと! 気軽に何回も入りに行けます。
私は泉質とかはよくわからないんですけど、こぢんまりとした大きさで、かといって小さすぎもせず、露天風呂もついてるし快適で気持ちよかったです。ゆっくりとリラックスできました。
満室のわりには、一人で貸切状態の時間帯もあったし、人がいても3人くらいしかいなかったり。
コロナ対策の関係でアメニティやドライヤーや撤去されていますが、部屋から持っていくこともできます。
逆にバスタオルは脱衣所にも用意されているので、部屋から持っていく必要がありません。
子ども用のバスタブやおもちゃも脱衣所に用意されていました。
男子風呂もそれは同様だったそうで、息子は夫と温泉に入っていましたがお風呂用のおもちゃでかなり集中して遊んでいたそうですよ。
子ども用のおもちゃがあると、それだけで本当に助かりますよね。普段とは違うおもちゃだと目新しくてよく遊んでくれるし、だから無駄に暴れないですし。。
美味しくて一瞬で幸せになった夕食
さて、大変楽しみにしていた夕飯です。
第二子を産んだらしばらくこんなゆっくりと食べられない、しかも旅館の素晴らしいご飯! 片付けもしなくていいし! と所帯染みたことを考えれば考えるほど期待が高まりますが、そんな期待に応えてくれたのですよ四季亭のご飯は。
そもそもご飯の評価が高かったので、宿選びの際に四季亭にグッと傾いたわけで。

とまあ、前置きはさて置き、お食事をする場所は、お食事処で部屋とは別になります。
おそらく子連れ&妊婦ということもあり、個室のお食事処を工面してくれたと思われます。ありがとうございました。
夕飯 〜子どもVer.〜
まず子どもの夕飯をご紹介しますね。

りんごジュース、お豆腐、そして子どもが食べやすいおにぎり! ブラボー!! おにぎりありがたし!
このお豆腐が、すっごく美味しかったです。チーズのような。一般的なお豆腐と違いました。
さらに運ばれてきます。

子どもが好む和食というのかな、とっつきにくくない子どもにちょうどいい具合の和食。全部はもちろん食べられないけど、残してくれる家とは感情が違うもので、私が食べられるのでそれはそれで喜びがありましたね 笑。
最後のデザートは、これは確か子どもも大人も同じだったかな。大人のしか撮らなかったのでそれを載せますね ▼

夕食 〜大人Ver.〜

さて、お次は大人の夕飯です。
予約時に、妊婦のため生ものは少々避ける場合がある、と備考欄に書いておいたところ適宜食事の一部を替えてくれたようで、お心遣いを感じました。お手数かけて申し訳なかったですが、どうもありがとうございます。



▲ 美しい上に味も上品

せっかく岩手にいるのでお刺身は食べたいですが、まさにお刺身は避けていた食材でした。こちら見事に変更してくれてました。


▲ モチっとしてて大変好みの味と食感。料理名は忘れてしまいました・・・。



お料理はすべて写真は撮ってないので、献立など詳しくはこちらをどうぞ。
量もちょうどいいし、品があって、キレイで、すごく美味しくてすこぶる満足です!!
とはいえ、私は舌が肥えていない自負がありまして、だからいろんなものが美味しいんですよ。
なので美味しいものがわかる男、そして食べ物への美意識が高い男である夫に聞いてみると「すごく美味しい、満足」とのこと。
なのですごく美味しいってことですね!
私もとにかく満たされました! 幸せです!!
デザートも最高でした。さくらんぼに抹茶アイス、マンゴー。非の打ち所がないデザートですよ。3皿くらい食べたいです。
夕飯後のまったりはたまらん
夕飯後、部屋に戻ると布団が敷かれていたので幸せはマックスに。
温泉に入ったり、息子はおもちゃを返却してまた新たなおもちゃを持ってきて遊んだり、各々まったりして過ごせました。子どもが3歳を過ぎたってことも大いに影響しているでしょうが、本当にゆったりできましたね〜。
朝からちゃんとした朝ごはんが食べられる幸せを噛みしめる
さて、朝ごはんです。
普段は朝食べなかったり、食べてもろくでもない感じだったりするので、朝からまともなご飯が食べられるというだけでもううれしくて涙が出そう。
息子だけは毎日朝ごはんは食べているけど、こんな品目があるちゃんとした朝ごはんはきっと初めてだと思う。
朝ごはん 〜子どもVer.〜

朝ごはん 〜大人Ver.〜

見てるだけでも体が浄化されるような気分になりますよね。
朝から美味しいご飯をごちそうさまでした。
すべてが気持ち良かった四季亭

さてチェックアウトは10時。四季亭を去らねばなりません。
四季亭は感染症対策もバッチリされてましたし、ご飯も美味しい、公共交通機関を使ってのアクセスもいい。そして何より気持ちのいい宿だと思いました。
清潔に整えられているし、スタッフの方々も気持ちがいいんですよね。
なんていうんでしょう、「私、もてなしてますよ」感は出していないのにしっかりおもてなしの心を感じるというか。押し付けがましくないし、接客が気持ちいいんですね。
清々しさと、優しさを感じるっていうのかな。
私は接客に対してふだんあまり何も思わない方だと思いますが、色々感じたっていうのは、自分にフィットしていたということもあるでしょうけど、大変感じが良かったのだと思います。
ということで大人だけでも、子連れでも、四季亭、オススメです!

四季亭▶︎バス停(約10分)

さて、最寄りのバス停までは徒歩で約10分。
言えば四季亭の方に車でバス停まで送っていただけるのですが、散歩がてら歩いて行くことに。四季亭前の坂を下り、まっすぐバス停を目指します。

バス停に到着。日中は1時間に1本くらいバスが出ていますね。

バスの待合所の前にはこぢんまりした観光案内所が ▼
つなぎ温泉バス停▶︎盛岡駅(約30分)

つなぎ温泉バス停から盛岡駅までは、約30分。
料金は大人1人あたり600〜700円くらいだったかな。
盛岡駅▶︎東京駅(はやぶさ)

思ったよりも早めに盛岡駅に着いたので、1本早い新幹線で帰ることにしました。
みどりの窓口へ時間の変更をしてもらいます(無料)。
そして行きはこまちに乗ったので、帰りははやぶさの車両に乗れるように座席を指定してもらいました。
駅に併設されているデパートにてご飯を購入し、ホームに早めに行き、盛岡駅で連結ガッチャンのシーンを見学。
今さらだけど、この連結部分だけで繋がっていて壊れもせず正常に猛スピードで走ってるなんてすごいですよね。
そして、約2時間15分はやぶさに乗り、東京駅に到着です。

子ども心の真相はわかりませんが、ワタクシ的には大変満足のいった旅行となりました。
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