90年代りぼん!おすすめ読み切り・短編漫画10選。りぼんっ子たちよ、覚えているかい?

私は90年代のりぼん全盛期に、りぼんっ子だった。

【90年代】りぼん全盛期。あの頃みんな読んでた!なつかしのりぼん漫画まとめ

ということで今回は、りぼんの読み切り、短編、上下巻で終わる漫画・・・要は2巻以下で終わる90年代のりぼん漫画をお届けする。

これから紹介する漫画たちは、すべて当時私が好きだったおすすめの漫画だ。

当時のりぼんっ子たちは懐かしさに身をしずめ、そして90年代を知らない若者たちには、かつてのりぼんっ子たちが読んでいた漫画ってこんな感じだったのかー、と楽しんでいただければと思う。

試し読みができる作品については、「▶︎▶︎試し読みする」というリンクを置いた。登録なし・無料である程度まで試し読みができる(リンク先に「試し読み」のアイコンから読める)。

文章だけではイメージがつかみにくいだろうから、興味があればおすすめだ。

90年代りぼん 読み切り・短編おすすめ漫画10選

1. 「猫の島」小花美穂

そうたの笑った顔うにょい♡

島暮らしの小6のまりと草太。少し離れたところに、猫の呪いがかかっているという「猫島」がある。

草太とまりは、正義感から大人に内緒で猫島に向かうと、そこで半猫人のかわいい子ども、ナオに出会う。ナオはふとしたことからまりの家で生活することになるが、町の子どもに正体がバレてしまい・・・。

この読み切りのなかで、よくぞ毒ガス、差別、動物実験などの重いテーマから、恋、純真な心まで無理なく描き切ったと感心せざるを得ない。

人間の傲慢さと、悲しい歴史を背負った猫島。なかなか悲しくて泣ける物語だが、最後のシーンは胸がギュッとしめつけられ、同時に感動する。

同コミックには、「猫の島」のほかに「窓ぎわうしろから4番目」「あるようでない男」が収録されている。

「窓ぎわうしろから4番目」は、よく学校で行われる(今もあるのか?)後ろの席の人が前に向かってプリントを集めるあの設定を活かした、切なくて、でも笑いもあるかわいらしいストーリー。

「あるようでない男」は、イケメンの工藤くんのお話。

これがタイトル通り、あるものがあるようで、ない男なのだ。

小花作品はわりと重めのものが多いが、これは(いくばくかの重さも感じつつも)比較的軽く、読みやすい。

少女漫画にはあまり出てこないわかりやすくブサイクな見た目の山田がたくさん出てきたり、少女漫画にしてはなかなか珍しい終わり方をする。ラストはなんだか清々しい・・・ような気がする。

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2. 「水の館」小花美穂

あんたは・・・愛してるから連れていかない

イケメンゆえに妬まれていじめにあった浩人。いじめが再燃したとき、両親を事故で亡くしてしまう。

頼りがない浩人は、6年前にいなくなってしまった兄がいたことを思い出し、探しに出る。ようやく見つけ出した兄はある館にいたが、ここに住む兄もマコたちもどこかおかしくて・・。

「水の館」は、小花美穂の代表作品「こどものおもちゃ」の劇中で紗南ちゃんと直純くんが出演する映画だ。

しかしこどちゃを読んだことがなくとも、ふつうに一つの物語として楽しめる。

ホラー的要素があり、なかなか重い話でもあるが、心が動かされる作品だ。子ども時代に読んだ時はなかなか衝撃で、「ほらどうしたの、もっと愛し合いなさいよ」というシーンは、小さなちょっとしたコマながら衝撃がすごかった。

同時収録の「POCHI」はストレス女王という異名を持つ清香が主人公のお話。

だが、なんといっても目を引くのは同級生の男の子、ポチ。母親がその男の子のことを犬と思い込んでおり、「ポチ」と呼んで散歩してたりするのだ。

ポチの純粋さに心打たれたり、もしくは怖さすら感じる。希望を感じるような、何度も読みたい作品だ。

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3. 「この手をはなさない」小花美穂

人間のいいところも、闇も堪能できる作品

タイトル通り、「もう二度と・・この手をはなさないぜ!」な物語。

恒の初恋の女の子由加子は、小6のときに親の借金が元で、突然姿を消してしまう。

6年後偶然再会するが、盗み、ガリガリの体・・とまるで別人のように変わってしまった由加子。どうにか昔のような健気な由加子に戻ってほしい恒は、どんどん由加子の生活に介入していく。

母親の死、借金、謎の男・ハルキ、妙子、嫉妬、土地、旅館での住み込み、手首の傷・・・。

これだけ見るとどんだけ暗い話だよと思うかもだが、そこは小花作品。シリアスになりすぎて読者を置いていく、なんてことはない。随所にギャグが差し込まれており不思議と楽しく読める味付けになっている。「由加子がいなくなって・・・もう一年か・・」「いや一週間だろ」とか。

恒が本当に由加子が大好きで、驚くほどに一途だ。また恒の家の愛犬、パトがいい具合に息抜きになる。

小花作品は、少女漫画に位置づけされているが、中学生以上、いや高校生〜大人がより楽しめる作品ではないかと思う。

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4. 「せつないね」小花美穂

まじで切ない物語

パチンコ屋の経営者の娘である、中学生の千絵。千絵は住み込みで働く従業員の恭司が好きだが、恭司には一緒に住み込みで働く駆け落ちをした郁子という彼女がいる。ライバルとするには、憎めない素敵な女性。恭司への恋しさが募った千絵は、あるところに連絡をする。

ワケありの大人たち、恭司と郁子のそれぞれの事情。そして恭司を想う千絵の強い気持ち。

“パチンコ屋の住み込み”という、そこに住む人生を想像してしまうような場所を舞台にしているのが、妙味。漫画に独特な雰囲気が漂う。

最後は、「ほんとにほんとに切ないね」という感情が湧いてくる。

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5. 「外はいい天気だよ」谷川史子

とにかくかわいすぎる、オムニバス形式の3作品

・中学生同士のカップルの話

・中学・高校生カップルの話

・高校・大学生カップルの話

と3作品楽しめる、学校を舞台とした爽やかなラブストーリー。

谷川作品はかわいい。まず絵もかわいいし、ストーリーにはとんでもなく嫌な奴も出てこず、安定した気持ちで読めるのが好きだ。

谷川史子の絵のかわいさは、どう形容したらいいのだろう。いわゆる「りぼん」っぽくない絵だと思う。また違ったかわいさなのだ。

すっきりとした絵で、髪の具合がよい。そして靴は、パズーの靴っぽい描き方というか。クセになる心地のいい絵なのだ。

そして絶妙に「いいっ!」と思う男の子のシーンがある。セリフやシチュエーションではなく、絵そのもので惹かれるのだ。

この作品であれば、1作目の「あれえ? どしたあ?」(←まじでなんでもないシーン)。

2作目の「・・乗る?」(←昔友人がこのシーンでキュン死していた)。「ちゃんと好きだから」(←角度!)。

3作目は回想シーンでスイカ拾ってる女の子の絵が最高。

個人的に1作目はさほど印象に残っておらず、2作目、3作目が好きだ。

同時収録の「春がきて恋をする」がもしかしたら一番気に入っているかもしれない。バイオリン少年と主人公が、休みの間ペンションでバイトをする話だ。

誰もが一度は聴いたことある曲であろうエリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」がちょっとしたキーとなる。

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6 .「王子様といっしょ!」谷川史子

のばらの幼なじみ、かわいいカンナちゃん。

10年ぶりに再会したと思ったら、カンナちゃんはじつは男の子だった・・!フランス帰りのカンナちゃんは、しばらくのばらの家に住むことになり・・・。

明るくて、かわいい物語。

人と違う髪の色をした人は、気にしてる人もいるんだな、と学んだし、いつか子どもができたら、何か周りと違う部分がある人を見たときにこんなのばらちゃんみたいに反応する子どもになってほしいと思った。

巻末の「泥酔横丁」は、数ページの谷川史子のエッセイ漫画なのだが、これがなんだか好きだった。子どもの頃はいろいろと理解できなかったが、大学生のとき読み返したらよくわかるようになった。漫画家の長谷川潤と仲いいのも、これで初めて知った。

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7. 「ペッパーズ探偵団」大塚由美

舞台はロサンゼルス。銃がバンバン登場

ロサンゼルスに留学に来たナオ。留学の本当の目的はロサンゼルスにいるという、小さい頃にいなくなってしまった母を探すため。

ホームステイ先は、17歳のウィルをはじめ個性豊かな探偵一家で、ナオも薬物売買などのものものしい事件に足を突っ込むことになる。

「オリーブのほうれん草」でも外国が出てきたり事件モノだったりと、少女漫画にしては珍しい設定が多い大塚作品。

銃が最初から登場したりと勢いに任せて読めるが、そこは少女漫画。ウィルを好きなリズなども登場し、恋の話も忘れていない。サクサク読み進められる漫画だ。

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8. 「お砂糖缶づめ」あいざわ遥

女の子がとってもかわいい漫画

しらけた学校の雰囲気をどうにかしようと生徒会長になった朝比奈は、じつは影で「正義の味方」をしている。

「正義の味方」として、学校のとある古びたポストに届いた悩みを解決する活動を正体は隠して行なっている。

メンバーは、朝比奈のほか個性の強い二人。そしておとぼけ少女あきらがひょんなことから加わることに。あきらはメガネをかけると急に頼りになる人格に変わる少女である。4人の個性がぶつかり合いながら、悩みを解決していく。

まずタイトル「お砂糖缶づめ」が愛らしいが、それ以上に主人公の女の子あきらのルックスがかわいい。ちょっとした役割で出てくる女の子もとってもかわいい。

正直話のテンポがいまひとつ、といった感じなのだが(あきらのテンポに私も巻き込まれてるのだろうか?)、話も、そして女の子のかわいさでどんどん読めてしまう。

好みもあるだろうが、女の子のかわいさを堪能してほしい。

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9.「マインド・ゲーム」椎名あゆみ

正真正銘の少女漫画

母を亡くし、父、兄、弟と4人暮らしの美沙都は、優等生の兄がコンプレック。中3で受験生の美沙都は、ひょんなことから兄の親友・片桐が家庭教師をしてくれるようになり、片桐に惹かれていく。

美沙都の兄の少女漫画的ナイスなクールキャラ、片桐の笑顔、恋に落ちる瞬間、お見舞い、美沙都を好きな同級生の泉。ザ・学園モノの少女漫画だ。

泉の髪型が今見ると古くて、それも込みで少女漫画っぽくてイイ。

美沙都が包丁を落とすなんでもないシーンがあるのだが、初めて読んだのが20年以上前なのに、なぜか今も包丁持つと「ふー気をつけねば」と思い出す。

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10.「あぶない♡パラダイス」長谷川潤

憧れのアイドルとユニットを組む・・ただし男として!

女子校でモテモテ、男顔の由起は、中身はかわいいモノ好き&男性アイドルに熱を上げるふつうの女の子。

ひょんなことから芸能界入りをし、おまけに好きな男性アイドルとユニットを組むこと。ただし、女性だということは隠して「男」として。もちろんユニットを組むアイドルも本当は由紀が女性だとは知らない。

ということで、今改めて表紙を見返してみると、いわゆるBLものに見えなくもないが、少女漫画である。

「あぶないパラダイス」は、笑える。登場人物のキャラが立っており、いちいちおもしろい。正真正銘のマッチョのパパとか。

明るく、笑って読める楽しい作品。

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おわりに

思いがけず小花美穂作品が多くなってしまったが、当然の事ながら作者によって個性がまったく違っておもしろい。

小花作品は大変おもしろいが、多少の体力を必要とするので弱っているときよりは、元気なときに読みたい。

体力がなくなっているときは、長谷川潤の「あぶない・パラダイス」や谷川史子作品がおすすめだ。

ともあれ読み切りはすぐに読めるし、満足感も得られるのでありがたいと思う。

以下の記事は、90年代りぼんっ子がこぞって読んでいた作品をまとめたもの▼

【90年代】りぼん全盛期。あの頃みんな読んでた!なつかしのりぼん漫画まとめ

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