コンタクトレンズの個人輸入代行は違法じゃないの? なぜ安い? 調べてみた

コンタクトレンズをネットショップで買おうとすると、ひときわ安いショップを見かけることはありませんか?

そのショップはだいたいがコンタクトレンズを「販売」しているのではなく「個人輸入代行」のショップです。

コンタクトレンズは医療機器なのに、個人輸入代行するのは違法じゃないのか、問題はないのか。そもそも個人輸入って何、そしてなぜ安いのか。などなど疑問を解消します。

そもそも個人輸入とは

そもそも個人輸入が何かというと、じつははっきりとした定義はなく

「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」

といわれています。

個人輸入の形態には

  1. 輸入者自身が購入したい品物を直接、外国の通信販売会社、小売店、メーカーなどに注文して、そこから直接購入する方法
  2. 輸入代行業者に注文して、その代行業者を通じて輸入する方法  

(出典:3001 個人輸入とは(カスタムスアンサー) : 税関 Japan Customs

 などがあります。

本記事が該当するのは、「2」。代行業者を通じて、コンタクトレンズを個人輸入しています。

「なんか安いなあ」と思ってネットで購入したコンタクトレンズは、じつは“個人輸入代行”として買っている可能性大です。

本人は個人輸入してるつもりはなくとも、じつは代行業者を通じて個人輸入をしていました、というのはおそらく珍しい話ではないでしょう。

私も個人代行輸入で購入していますが、その実、個人輸入している、なんて意識はありません。

コンタクトレンズの個人輸入は、上限はあるが問題ない 

コンタクトレンズは医療機器に属するけれど、個人輸入代行するのは違法ではないのか? 

これは結論から言うと

コンタクトレンズは2ヶ月分であれば輸入できる

その際の注意点としては、個人的な使用が前提の輸入なのでほかの人に売ったり譲ったりはできない、またほかの人の分をまとめて購入できないことが挙げられます。

ちなみに上記の範囲を超えた個人輸入の場合、薬監証明の申請が必要となります。

個人輸入する場合のリスクとは

コンタクトレンズに限らず、医薬品や医療機器を 個人輸入する際には、どんなリスクがあるのでしょう? 国が注意喚起するリスクとしては

・日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていない。製造された国によっては品質確認がなく販売されているケースも

・ウソや誇張した効果を謳っている場合がある

・不衛生な場所で作った可能性も

・正規メーカーを装ったニセモノである可能性もある

実際に個人輸入した医薬品等の使用にようる健康被害の事例が報告されています。

また具体的な注意すべき医薬品等についても報告がありますが、調べてみるとダイエット系や性機能系の商品が多い印象ですね。

(参照:健康被害情報・無承認無許可医薬品情報|厚生労働省

個人輸入において注意すべき医薬品等について|厚生労働省)

日本コンタクトレンズ学会が懸念するコンタクトの個人輸入のリスク

医薬品や医療機器全般についてのリスクについて見たので、お次はコンタクトレンズの個人輸入に的を絞り、日本コンタクトレンズ学会懸念するリスクを見ていきます。

・処方箋なしを売りにしているので、使用者は眼科を受診していない可能性があり、眼障害の発生に気づかずに購入している恐れが

・適正な使用方法を伝達していない、日本で認証されてない使用方法を勧めているケースも

・製品外箱のロット番号等の情報を削り取り販売している場合がある(海外で横流し先を特定されることを防ぐため)

が挙げられます。

コンタクトレンズの個人輸入で実際にあった相談は?

国民生活センターの情報によると、実際にあった相談としては

・ネットでコンタクトを注文して合わなかったため返金をお願いしたが、サイトは海外のメーカーとの仲介をしているだけなので返金はできないといわれた

・最初から傷がついていた

・度数の異なるものが送られてきた

などがあります。

日本で売られているコンタクトレンズと同一なのか?

さて、海外から輸入されたコンタクトレンズは日本で売られているものと同じものなのでしょうか?少し古いデータになりますが(2008年)、日本コンタクトレンズ学会の研究報告によると

・外箱も含めて日本で販売されている製品と同一と回答したのが 2 社(29%)

・外箱は違うが日本で承認され ている製品と回答したのが 2 社(29%)

・日本で承認されていない製品と回答したのが 3 社(43%)  

という報告がなされています。 

母数少なすぎますが、会社によって差があることだけはわかります。少々不安の残る回答ですが、明らかにまずいものは排除されている傾向にあります▼

「明らかな未承認品、及び、承認品でもパッケージ(外箱)相違品は未承認と 看做すとの厚労省の見解に従い、このような製品のネット上での告知は未承認品の広告に当り違法 であると旨の警告を行い、ネット掲載を中止するよう働きかけている」

 身元が確かな会社で購入しよう

さてここまでリスクばかり見てきました。

というのも、元はといえば私自身がネット通販で安全に安くコンタクトレンズを購入するために、あらゆるリスクや違法性はないのかなどを理解し、その上で安心できる会社から購入したかったためです。

リスクばかり羅列したので不安になってしまった方もいるかもしれませんが、怪しくない会社を選べばそんな心配するものではないと、実際に個人輸入代行で購入して思うようになりました。

ただ覚えておきたいのは「個人輸入代行」はあくまで「代行」をしてくれているだけなので、商品から派生する問題は購入した本人のリスクということ、目を守るのは自分自身だということです。

ネットで購入するのは本当に便利ですが、きちんとしたケアと眼科への定期的な受診は外せません。

個人輸入代行のショップが他店よりも安い理由

 消費税がかからないから、といわれています。

そのほか店舗を持っていないことや、人件費の関係もありますね。他のネット通販は、ネット通販に加えて実店舗でも営業を行なっているお店は多いです。

また、例えばシンガポールから発送された商品だとしても、より安価でコンタクトレンズを手に入れられる国からさらに輸入しているケースも珍しくありません。

なぜ安いのか問い合わせると「消費税がかからない」と教えてもらえるのですが、本当の安さの真髄がどこにあるのかは、中の人でないとわからなそうです。

おわりに

コンタクトレンズを買おうとするとき、個人輸入代行での購入はとくに安いです。

もはや固定費といっても過言ではなコンタクトレンズ代。個人輸入代行はとても心強い存在です。

ただ、怪しい会社を見分けること、そして正しいケアと眼科の定期的な受診は、自分自身の目を守るために忘れてはいけないなと思います。目は一生モノですからね。

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