辛いモノ好きに捧ぐ。中華調味料のローカンマ(老干媽)って知ってる? 死ぬ前に一度は食べたい具入りラー油
おいしすぎて怖い・・・・!
中国の調味料「老干媽(ローカンマ/ラオガンマ)」を知っていますか?
テレビ番組『坂上&指原のつぶれない店』にて、本場の食料が買えるスーパーで「日本在住の中国の人は何を買っているのか?」という流れで紹介されていたローカンマ。
私はこの番組で初めて知ったのですが、いやーこんな素晴らしい調味料の存在を知らずに死ななくてよかったと思うくらい、ハマってます。ハマった末に、我が家の定番になりました。
辛いもの好きなら、いや、好きじゃなくても一度はためして欲しい。
中国の調味料なので当たり前かもしれませんが、「中国ならではの辛い味」がして、と〜ってもクセになります。
老干媽(ローカンマ)ってなに?
「老干媽(ローカンマ/ラオガンマ)」はブランド名。ローカンマの商品は、ほとんどラー油です。
中国では大変有名なブランドで、海外在住の中国の人には「留学生の女神」と呼ばれているらしい。故郷を思い出す味なんだとか。
さてローカンマはラー油ですが、その実だいたい「具」です▼
我々が一般的に目にするラー油としての液体は、下写真で確認できる上澄みくらいしかないと思ってもらうと誤解がありません。
創業ストーリー
創業したのは陶華碧さんという女性。
幼少期から貧しかった陶さん。結婚後は幼子を抱えながら夫と死別、生計を立てるために小さな屋台で軽食を売るようになります。いつしかメインのメニューよりもテーブル調味料だった陶さんお手製のラー油の方が注目されるようになりました。
そして「老干媽」と名づけて商品化。最初は売れなかったものの、地道な営業を続け、口コミでブームが広がり、調味料として定着するまでになったのです。
現在では、中国だけでなく世界50カ国に向けて出荷され、年間売上げ700億円を超えるまでにローカンマは大成長しました。うますぎて大人気ってことですね。
代表的な味は6種類
輸入・販売業務を行なっている有限会社老干媽(ローカンマ)日本のHPをチェックすると、四川鍋の素などの派生品を含め13種類確認できます。
そこで中国の知人に聞いてみると、ローカンマで代表的なのはこのビンに入った商品とのこと。6種類の味があります。
ローカンマといえばこの商品のことを指すらしい。
6種類の味の内訳は以下の通り。
・干煸肉丝油辣椒(千切り豚肉ラー油)
・風味鶏油辣椒(骨付き鶏肉ラー油)
・辣三丁油辣椒(三種ミックス辣油)
・風味豆豉油辣椒(豆豉辣油)
・肉丝豆豉油辣椒(中華納豆&豚肉ラー油)
・油辣椒(ピーナッツ辣油)
具が違うだけで、味もけっこう違うように思います。
コンプリートしたので、完全に独断でランキング付けをしてみました。
>>うますぎやみつきローカンマ(老干媽)! おすすめランキングベスト4
ローカンマの食べ方
先述のテレビ番組「つぶれない店」でインタビューされていた方は、このように答えていました。
そのほかは以下の通り。
・料理に混ぜる(例:麻婆豆腐に混ぜたり)
・調味料に混ぜる(例:餃子食べるときにタレに足したり)
・そのまま食べる
>>ローカンマ(老干媽)の使い方13選。のっけるだけ、料理に入れるだけ
個人的に激推しなのが「そのまま食べる」。
中国の知人に聞いたところ、「おやつとしてそのまま食べたりもする」と教えてもらいまして。
私はこの「そのまま食べる」によって急速にハマりました。
ローカンマ、魅惑の味
何はともあれ、味です。味。
以前日本で「食べるラー油」が流行しましたが、あれとは違った味です。食べるラー油は食べやすい味で、サクサクしてますよね。そしてさほど辛くない。
ローカンマは・・写真を見てみてください。いかにも辛そうじゃないですか? そう、辛いです。だけど見た目ほど辛くない。だけど、食べるラー油よりは辛い。
辛さのレベルは、そんな感じ。
味は中の具によってそれなりに違いがあるので、ここからは初めて食べてた「ピーナッツ辣油」の際に抱いた感想でお届けします。
【感想】ローカンマはじめて物語
「うわ辛そう」と見た目にひるむ。
一般的な液体だけのラー油とは、明らかに一線を画した具沢山のローカンマ。
「もしかしたら食べるラー油の元ネタはローカンマなのかな」と食べるラー油をイメージしつつ、小さじ3分の1程度の量を食べてみた。
パク。
辛い。
そして明らかに外国の味がする。日本の食べるラー油とはまったく違う。
これは1瓶消費できないかも。そんな風に思った1日目。
ローカンマ2日目
翌日中国の人にローカンマをどう食べるのか聞いてみた。
「餃子につけたり。もし辛ければローカンマに酢を足して、餃子を食べたりするのもいい」
「おやつとしてそのまま食べたりする」
おやつとしてそのまま・・・俄然興味が湧いてきた。
ローカンマ2日目は、ローカンマにポン酢を足し、肉まんをつけて食べてみた。そしたらすごく食が進むではないか。
次にそのまま食べることにした。
お皿に入れて、箸でパクパク食べてみた。
そしたら唐突に「これは・・・ものすごくおいしい!」という感情が湧き上がってきた。
2日目から急にうまい。急速にハマり出す。
前日に少しだけ食べたときは「辛すぎるかも」と思ったが、大さじ1程度食べてみると不思議と「そんなに辛くない」という感想を持った。
ちなみに私は無類の辛いもの好きというわけではないが、辛いものはある程度食べられる部類。カレー屋に入ったら中辛にする一般的な辛さ耐性だと思う。
ローカンマには唐辛子がびっしり含まれているのでビビっていたが、見た目に反して噛めば噛むほどうまみが出る感じで、妙にクセになる。
ピーナッツで多少辛さは緩和してるように思える。ピーナッツ自体はびっしり入ってるわけではなく、小さじですくうと2回に1個入ってるくらい。
※後日談)何本かピーナッツ入りローカンマ試した結果、ピーナッツの数には瓶によってかなりバラつきがある気がする。さすがだ。現在食べているものは小さじ1回に1〜2個くらい。
そして花椒、これがいい具合にしびれるような感覚を運んできてくれる。食べるとお腹のあたりがカーッとポカポカするような感じがする。
明らかに外国の味だ。四川省に滞在していた頃に食べていた味が蘇ってくる、そんな味。でもじつは貴州省の名産だった。。
1日目は、食べるラー油の味が先入観にありつつ食べたから、一旦箸を置いてしまったのかもしれない。
1日目と2日目でなぜこんな感想が違うんだろうか。1日目のローカンマ、すまん。
おやつはローカンマを
それからの私は、おやつにローカンマを食す日々。
料理にとりあえず混ぜたりもするようになった。麻婆豆腐の素に混ぜたところ、一瞬で本場の味になって感動した。
しかし、しつこいようだが、一番の食べ方、一番おいしさを感じるのは、やはり「そのまま」だろう。
お酒のアテに塩をなめる人がいる。私はお酒が飲めないが、お酒のおつまみとしてもよさそうだと予想する。
現在、1日1本のペースで食べていると家族に言われるくらいのスピードで(1日1本は食べてない)食すくらい、大好きになった。
独特の中毒性がある。うまい。うますぎる。なんだこれは(語彙力)。調味料でここまでハマったのは、はじめてだと思う。
とりあえず食べて欲しい。それがローカンマ
辛いものが嫌いだと、おいしいとは感じないかもしれません。
ですが辛いもの好きだったり、辛いものは食べられる。そんな人には全員食べてみて欲しい。生きてるうちに食べられてよかったと、感動したので。
そしてそのまま食べてみてください、そして噛みしめてください。クセになりますから・・・!!
はじめて食べるなら、ピーナッツ入りがおすすめ
とはいえ、正直個人的には「どの種類もおいしかった!」とは言い切れませんでした。ランキングつけてみたので、おいしくなかったのはご察しください・・
>>うますぎやみつきローカンマ(老干媽)! おすすめランキングベスト4
はじめて食べるなら、「油辣椒(ピーナッツ辣油)」がとっつきやすいと思います。
販売店は
・全国の業務スーパー
・一部のドン・キホーテ
・中華食材物産店
・横浜中華街/神戸中華街の食材店
詳しい店舗名は、こちらを参照ください>>販売店情報
ネット通販では、各種ネットショップで取り扱っています↓
最近はもう口を開けばローカンマしか言っていません。
もし興味を持ったならぜひに。
【あわせて読みたい】
ローカンマの使い方▼
火鍋の素を使って家で火鍋を食べたのですが、ほぼローカンマ味といっても差し支えない感じでした。中国の人に伝えたら「違うよ」って言われたけど。。▼
同じく中国つながりで、ひまわりの種もめちゃウマ。暇つぶしにも最高だから食べてみてちょんまげ!▼