りぼん展に行ってきた。この付録、覚えてる? 思い出した90年代の子ども時代

2019年7月に新宿高島屋で開催された「りぼん展」に行ってきた。

ほぼド真ん中の世代のため胸がキューっと締め付けられた。

本記事では、写真を中心にレポートする。

行けなかった方や、90年代のりぼんっ子に読んでもらえれば幸いだ。

漫画ももちろんだが、付録を見たら「これにシール入れてた」「このノートで交換日記やってたな」と子どもだった当時の思い出がぐわ〜っとよみがえってきて、大変懐かしかったし、「覚えてないけど、覚えてる」みたいな不思議な感覚にも襲われた日になった。

もろネタバレのため、これから行く予定で情報を入れたくない方は、冒頭の混雑情報、グッズのなくなり具合のチェック後にそっ閉じ推奨する。

記事の構成は、前半はこれから行く人のための展示概要・混雑状況など。後半は展示内容のレポートになっている。

展示内容レポートは、思いがけず私個人の思い出がふんだんに盛り込まれた内容になってしまった。お前誰だよって感じだと思うので、適度に読み飛ばしつつ興味に合わせて読んでもらえれば幸いだ。

※客観的にできず、主観と個人の思い出に紹介内容が左右されている。そのため紹介作品の写真の数には偏りがある。

「特別展 りぼん」250万りぼんっ子大増刊号概要

まっすぐ撮れなかった・・

1993年末に最高発行部数225万部を記録したりぼん。

当時人気の11人の作家さんの紹介、名シーン原画約120点、当時の付録がずらり展示されている。

動画では、吉住渉さんの作画映像、一条ゆかりさんのインタビュー映像が見られる。

展示作家・作品一覧

入ってすぐ。すげえ見覚えのある表紙なんだが

展示されている作家さん&作品は以下のとおり。まさに当時のりぼんを代表する作家さんと、作品たちだった。

彩花みん「赤ずきんチャチャ」

池野恋「ときめきトゥナイト」

一条ゆかり「有閑倶楽部」

岡田あ〜みん「ルナティック雑技団」

小花美穂「こどものおもちゃ」

さくらももこ「ちびまる子ちゃん」

椎名あゆみ「ベイビィ・ラブ」「あなたとスキャンダル」

柊 あおい「星の瞳のシルエット」「耳をすませば」「銀色のハーモニー」

水沢めぐみ「姫ちゃんのりぼん」

矢沢あい「天使なんかじゃない」「ご近所物語」

吉住 渉「ママレード・ボーイ」「ハンサムな彼女」

混雑状況の体感

最終日前日の平日11時に行った。

チケット売り場には1組しか並んでおらず、あっさり入場できた。

入場するとガラガラでもギューギューでもない、程よい混み具合。2時間滞在したが、混雑で展示が見れない、なんてことはなかった。

グッズ売り場も長蛇の列を予想していたものの、レジが多いおかげもあるのか一度も並ばずに済んだ。

グッズ売り場には11時頃と13時頃、2回入ったがどちらも並ばなかった。

グッズは売り切れ多数

とはいえグッズは売り切れ多数。

見にくい写真で申し訳ないが、最終日前日となるとめぼしいグッズはほとんど売り切れだった(赤いシールが貼ってあるグッズは売り切れ)。

前日に一部再入荷されいたものの、再入荷されていたグッズはすべて売り切れになっていたと思う。

ドロップ缶、チョコクランチ入りメガネケース、まるちゃんや姫ちゃんのマグカップ、姫ちゃんの復刻付録ノート、ルナティック雑技団のTシャツを事前にチェックし狙っていたが、すべてなかった。

参考>>りぼん展グッズ一覧

グッズを重視するなら、行列覚悟で日程も時間も気合を入れて早めに行くのが良さそうだ。

「りぼん展」展示内容レポート

エントランスに飾られたりぼん
コミックス

エントランスは、りぼん本誌とコミックスが展示されている。

りぼんの表紙もなんとなく覚えているし、コミックスは持っていたものは確実に表紙を覚えていた。

高校卒業と同時に実家を出て以来、基本的にコミックスを読んでいない。当方現在30代だが、小学生当時の記憶は思ったよりも鮮明だ。

小花美穂:「こどものおもちゃ」

小花美穂の絵を初めて見たときは、瞳の細かさに驚いた。

マネして絵を描いてみたけれど、細かくて難しかったのを覚えている。こんな目を一コマ一コマ描いてるなんて。

たまに「サナ」という名前の女性に出会うとまず聞いてしまうのは「3月7日生まれですか?」。確実にこどちゃの影響である。

最初、羽山のいじめ方が池に女の子を沈めてたりと衝撃を受けるシーンが多かったものの、ギャグ的要素も強く、ワハハとおもしろい漫画として読んでいた。

しかしどんどんシリアスになり、沙南ちゃんが人形病になったときはもうどうしようかと思った。

でも、暗い内容になってもギャグ的要素があるので辛くなりすぎずに読み進められた。

***

漫画中で沙南ちゃんが撮影していた「水の館」。この絵も壁面にあった。

一緒に行った友人は、撮影シーンで燃えてる館から出てるくるとき、「〜〜〜〜、負けるわけにはいかない・・・」と館から足を引きずりつつ出て行ったシーンで「感動して泣いた」とらしい。

「水の館」はこどちゃで出てきた沙南ちゃん出演の映画だが、その後「水の館」という名で1冊読み切りのコミックが出ていたことを覚えているだろうか。

私はこの漫画の中のワンシーン、「もっと愛し合いなさいよ」と紗南ちゃんが演じるシーンが、子どもだったこともあり、小さいコマだったけど衝撃的すぎて今もその1コマを明確に覚えている。

小花美穂作品は、「この手をはなさない」「せつないね」「白波のイリュージョン」など全体的に大人向けだという印象である。

さて、りぼん展では、ありがたいことに展示のために描き下ろされた先生たちの絵がほぼ飾られている。

感動に似た妙な感情が湧き上がる。

紗南ちゃん、お・ひ・さ。

椎名あゆみ「ベイビィ・ラブ」「あなたとスキャンダル」

「あなたとスキャンダル」は読んいたはずだが、あまり覚えていない。

原稿を見て「このシーン覚えてる」とか「ああー関西弁の男の子いたな」と徐々に記憶が掘り起こされたが、どんな始まりでどんな結末だったかまでは思い出せなかった。

一方、「ベイビィ・ラブ」は記憶が濃い。

原稿下に先生のコメントがついている。上記原稿下のコメント

「昔の原稿はヘタだなーって感想しでてこないです・・・」。(椎名先生コメント)

上手にしか見えない。

ローマ字が大人っぽくてカッコいいと思っていた小学生時代

当時「せあらちゃん」という名に、友達と「変わった名前だよねー」と話していた。今聞くと、ベイビィ・ラブ効果なのかかわいい名だと感じる。

「急いで大きくなったから、覚悟しろよ!」のシーンを妙に覚えている。

現実の世界で小学生と中3なんて正直キショッの一言だが、りぼんの手にかかれば、少女の目から見れば、きれいな世界になる。

女性が描いた漫画なのだ。現実に落とし込んだ場合のリアルよりも、きれいな世界を我々は見たい。

椎名あゆみ先生所蔵アイテム

ベイビィ・ラブで思い出すのは、女子校時代の高校1年生の頃。クラスメイトで本作が大好きな子がいた。学校に持参し、おもしろさを熱弁し、クラスの本棚に置いていた。

そしてそれを読んだ若い男性国語教師が「おもしろくなかった」と授業中に言うと(たぶん授業中にその子が「ねー先生、おもしろかったでしょー」と聞いたのだ)、ものすごい勢いでブチ切れていた。授業が終わってもブチ切れは止まらなかった。

20代中盤の男と少女の感想が違うのは当然なのだろうが、とにかくそんな思い出。

これはコミック6巻のシーン。

「これはコミックになるとき加えたページですね。本誌のみの読者さんは覚えがないでしょうね」(椎名先生コメント)

まじかそんな加えたページとかあったのか。

※amazonには現在Kindle版しかない模様

ちなみに私は椎名あゆみ作品なら「無敵のヴィーナス」が一番のお気に入りである。

そして今回の展示のために描き下ろされた修平とせあらちゃん。

もはや知らない人々になっていたが、それだけ時間が流れたのだなと思った。時代に合わせて、絵も変わっていく。

池野恋「ときめきトゥナイト」

私はあいらちゃん時代から読み始めたので、おそらく一番有名な1世代前の「ときめきトゥナイト」は知らない。

友人は読んでおり、やはり面白かったらしい。

小学校2年生の頃、当時「りぼん」と「なかよし」両方読んでいた私は母から「りぼんとなかよし、どちらか1コにしろ」と選択を迫られた。

ときめきトゥナイトのあいらちゃん誕生シーンがおもしろくて大笑いしていた私は、その思い出が決め手となり、りぼんを選んだ。

「中学生と大学生のシーン。描いてもいいのかなと思いながら描いちゃった思い出・・・。」
そんな迷いも先生たちにあったとは

小学校高学年まで、ときめきトゥナイトを「ときめきトゥーナイト」だと思っていた。

間違ってタイトル覚えてるって言うのは、小学生漫画あるあるな気がする。

りぼん展描きおろしイラスト

水沢めぐみ「姫ちゃんのりぼん」

「パラレルパラレル、〇〇になぁ〜れ」。姫ちゃんのりぼん。

水沢めぐみの絵が大好きだった。大人になって改めて見てみると、ショートカットにりぼんの姫ちゃんめちゃくちゃかわいい。

「連載初期は姫ちゃんのリボンが小さめです。日常生活にこんなリボン・・・とひるんでしまっていたので(自分で設定したのに)」(水沢先生コメント)

「ポコ太初登場『これ誰?』って感じですが私は気に入ってます。面長ポコ太。担当さんに『コイツかわいくなーい』と言われ徐々に丸くなっていったポコ太です」(水沢先生コメント)

当時の私はポコ太に憧れ、部屋にあったヒョウのぬいぐるみに「ポコ太」と名付け、いつか話しかけてこないかと密かに期待していた小5(←)。

「そんなこと起こるはずない」「だけど万が一があるかもしれない」、そんな年頃だった。

ポコ太を見ると小5のわりに幼かった自分を思い出す。

コメントによると、ラブシーンを描くのはやっぱ照れる・・・らしい。

このコメントで色々と合点がいった。

水沢作品はほぼラブシーンでは主人公も恥ずかしがってるし、角度も読者がキャーッ! と感じない角度で描いてくれているからだ。

水沢先生所蔵アイテム
一体どんなゲームなのだろう

水沢めぐみは、私が初めて「作者」を意識した人でもある。

それまでは、誰かが漫画を描いているのはなんとなく理解していたが、「作品」を読んでたわけであり、そこにリアルな「人間」が介入していると考えたことはなかった。

アニメで声優の存在を知らなかったのと、同じ感じかもしれない。

しかし水沢作品をりぼん本誌でいくつか読んで絵も含めて気に入った私は、「これは、あの作品を描いた人と同じ人が描いたんだ、絵が似てる、同じだから」と小学校4年生のとき、「作者」という存在に、唐突に気がついた(遅い)。

それから水沢めぐみの過去作品をコミックスであさるようになった。

とくにお気に入りは「チャイム」と「空色のメロディ」で、一体何回読んだだろう。

そして小学生時代に最も仲の良かった子がいるのだが、彼女と急接近した最初のきっかけは、水沢めぐみについて話し込んだからだ。

この原画のコメント。

「リボンをしていない姫子は大地に似ているな・・・と思いました。もう少し髪型変えれば良かったかな」(水沢めぐみコメント)

笑った。

りぼん展描きおろしイラスト

水沢めぐみの字も好きだ。

彩花みん「赤ずきんチャチャ」

めちゃくちゃおもしろかった「赤ずきんチャチャ」。小学校高学年まで「赤ずきんチャチャチャ」だと思ってた。

涙を流すくらい笑った少女漫画は、赤ずきんチャチャが初めてだ。

絵もかわいいし、やりとりも絶妙で最高。

おまけにリーヤもかわいい。原画

と大好きだったわけだが、20年もブランクがあるといろいろと忘れていた。

お師匠さんたちの絵を見て「あーいたいた!」「そういえば人形をいつも持ってたなあ」など思い出す。

が、名前が出てこない。ドロシーちゃんの名は出てきたのだが、チャチャのお師匠の名が私も友人も

「何だっけ・・・知ってるんだけど・・ほら、セ、セ、セなんとか!」。この有様だ。

※正解はセラヴィー先生

にも関わらず改めて読むと(グッズ売り場で思わず買った)、展開もセリフも覚えてるもんでなんだか不思議だ。

彩花みん先生所蔵アイテム

さて上の写真の右下の青いケースに見覚えはないだろうか?

これは・・・おそらく「応募者全員大サービス」のグッズではないかと思う。

応募者全員大サービス。

20年ぶりくらいに口にした。そういえばそんなものがあった。500円分の切手を入れるか貼るかして、郵送していた。

私はこの号の応募者全員大サービスで、まさにこのチャチャのをチョイスし、よく使っていた。プールなどに持参していた。

今もあるのだろうか。応募者全員大サービスは。

りぼん展描きおろしイラスト

描きおろしイラストでは、姫ちゃんとチャチャが当時のままのイラスト、といった印象。

さくらももこ「ちびまる子ちゃん」

急に展示の壁の様子がギャグ調に

ちびまる子ちゃんは、言うまでもなくりぼんっ子のみならず日本国民に愛された作品だ。海を越えても知っている人もアジア圏には多い。

さくらももこが私にもたらした影響は、昔も今も感じる。

「ガーン」「ガビーン」と日常的に使うのも、ガビーンな表情を表したいときのイラストに縦線を描くのも、子どもの頃文通をしていたのも、城みちるの「イルカに乗った少年」を知ってるのも、同級生のあだ名で「はまじ」がいたのも、母の日に肩たたき券を作ったのも。

しかし今回の展示で改めて、ちびまる子ちゃんのような作品が、少女漫画のりぼんに確かに掲載されてたんだよなあと新鮮な気持ちになった。

絵柄も作品も絵柄もページ数も、他の作品とはまったく違う。

「このシーンめちゃくちゃ覚えてる」とは背後にいた方のコメント

りぼんが大好きだったさくらももこは、最初は正統派の少女漫画でりぼんに作品を応募していた。

しかしあるとき「エッセイを漫画で描いてみるのはどうだろう。絵も少女漫画じゃない絵に変えれば・・・」と思いつく。

ちなみにこれは漫画「ひとりずもう」でじっくり紹介されている話だ(エッセイ、漫画ともにあるが漫画版がおすすめ)。

この「ひとりずもう」の中でも印象的で好きなシーンなのだが、

それを思いついた時、こんなにボロくて狭い風呂場に、夏の光がいっぱい差し込んで、風呂場全体がキラキラ輝き始めた。

私は・・・

人生が変わるかもしれないという予感がした

(『漫画版ひとりずもう(下)より抜粋)

こんな風に、ちびまる子ちゃんにいずれつながる出来事が描かれている。

余談であるが、作家の村上春樹氏も「野球場で観戦をしているとき、『そうだ、小説を書いてみよう』と思いついた。空から何か舞い降りてきて、それを確かに受け取ったのだ」といった旨が本に書かれていたが、いずれ名前が全国にとどろくほどの人物には、キラキラあたりが輝きだしたり、何か空から受け取ったりの経験があるのかもしれない。

さて、個人的にはちびまる子ちゃんは後期よりも初期の方が好きだった。

初期は絵もスクリーントーンがあまり使われてなくて、漫画全体の色合いも作風も好みだったのだ。もっと言えばちびまる子ちゃんのコミックの最後に収録されている「ほのぼの劇場」がもっとも好きだった。

影響も濃い。

「生理」「モボ・モガ」という言葉を知ったのも、サインの練習をしたのも、喫茶店でクリームソーダを頼みたくなるのも、そしてクリームソーダのアイスと氷の間のシャリシャリした部分を好むのも、全部「ほのぼの劇場」を読んだからだ。

「ほのぼの劇場」だけ抜粋した漫画が出版されている。

私は基本的に断捨離気味な人間であるが、何回も何回も読む本は断捨離しない。

関連記事>>本を断捨離するのが難しい? 本を手放せるようになった思考法

「ひとりずもう」と「ほのぼの劇場」は、長いこと本棚にあって、ふとした時に手に取る。友人が入院していた時もお気に入りなので差し入れに持って行った。

さくらももこさん、たくさんの作品を残してくれてありがとう。

描きおろしイラスト

なんと描きおろしイラストが。

もちろん本人ではない。さくらプロダクションのイラストだ。ここまで(というか私には区別がつかないくらい)近いイラストを描ける社員がいるとは泣けてくる。

岡田あ〜みん「ルナティック雑技団」

さくらももこの次のブースだった。二人は仲がよかったから隣にしたのだろうか。ギャグ路線だからだろうか。

ちなみに諸事情があってあまりじっくり見られなかった「ルナティク雑技団」ブース。

写真が申し訳ないのだが上の一枚しかない。

りぼんの中でも異才を放っていた岡田あ〜みん作品。ページを開いただけで「どうも様子が違う」と嗅ぎとれる。

ルナティック雑技団Tシャツ

会場で売っているこのTシャツも明らかに他のグッズとは一線を画している。

私も狙ってはいたが、4500円+税金のグッズである。少なからず迷っていた。実際見てどうしても欲しかったら購入してみようと思っていた。

しかし東京のりぼん展開催されたと思ったら、早々に売り切れだ。

他のグッズはかわいい。さすが少女漫画りぼんだ。ルナティック雑技団のTシャツは、ちょっと様子が違う。というかどうかしている。

大人になって経済力を手に入れたりぼんっ子たちがこぞって求めたのは、まさかのルナティック雑技団のTシャツだった。

少女漫画を読んで育った少女たちは、多くが冗談みたいな、ギャグみたいな大人になっていたのだ。

いつか街中でこのTシャツを着ているりぼんっ子に遭遇できる日を心待ちにしている。

ちなみに岡田あ〜みんといえば、個人的には「お父さんは心配性」の方をより読んでいた覚えがある。コミックも買っていたものの、少々引きながら読んでいたはずだ。

表紙からやばい。

それ以上にりぼんっ子やばいな・・・と思ったのが、amazonの口コミコメントが他のりぼんのコミックスよりも突出して多かったことだ。

一条ゆかり「有閑倶楽部」

ファンが多く、おもしろくて人気があることも知っている。が、小学生当時は絵が私には大人っぽかったために読めなかった。。

一条先生のインタビュー映像が流れていて、多くの人が見入っていた。

柊 あおい「星の瞳のシルエット」「耳をすませば」「銀色のハーモニー」

「香澄ちゃん」「久住くん」。

友人曰く「少女漫画のヒロインの相手としてもっとも理想的な人物が久住くん」。

その通りかもしれない。

なのに「久住くん」って書こうとしたら「クズみ」って変換された。やめてほしい。

「もうやだーっ!!」印象的なシーン

真理子・・・。

幼なじみのお姉ちゃんが「星の瞳のシルエット」が大好きだった影響でコミックで読むようになった。

シリウスの存在を初めて知ったきっかけの漫画。

司と沙紀の話も印象に残っている。サブストーリーは、楽しい。

柊あおい所蔵アイテム
銀色のハーモニー

昔はピアノの練習が嫌いで課題の曲があっても練習をしなかった。なのに「トロイメライ」は自ら楽譜を探して弾いてみたのは、明らかに銀色のハーモニーが私を促したのだろう。

りぼん展描きおろしイラスト

真理子・・・。

矢沢あい「天使なんかじゃない」「ご近所物語」

今見ても大人っぽい

もはや説明不要の「天ない」と「ご近所」。

矢沢あい作品は、まず絵柄が私にとっては大人っぽかったのでページを開けなかった。

しかし友人で大ファンが数人いたために「そんなおもしろいのか」と大人の扉を開けるきっかけができた。

クラスの天ないのファンは、熱狂的なファンが多かった。そして早熟な子が多かった。大人っぽい子たちだった。

何かプリントや文集を作れば天ない模写は必ずあったし、あらゆる影響を与えていたと思う。

トイレに入ると「あなたが私を嫌いでも、私は好きよ、マミリン!」を叫ぶのはよくやった。

大人っぽいこともあり私は感情移入はできないままだったが、当時大ファンだった友人は「今読んでも本当におもしろいと思うし、感動する」と言う。

私は30代の今読んでも、「大人っぽい」と思う。絵も話も、登場人物たちの目線、仕草も。

今読んで、ようやく内容を理解できるくらいになったのかもしれない。

ご近所は少女のものではなく、高校生以上の漫画と言って過言ではないだろう。

絵も上手すぎるし、先進的だし、ストーリーも自分とは世界が違いすぎて驚いた。おまけに字もイケてる。

登場人物のキャラやストーリーの印象以外は、ほとんど忘れていた。

しかし一つだけ明確に覚えているページがある。
モザイクがかかっていたページだ。衝撃的で忘れられない。

吉住 渉「ママレード・ボーイ」「ハンサムな彼女」

あっまくーて苦い〜 マーマレード♪ だっけっど気にっなる〜

アニメ化もした「マーマレード・ボーイ」。

「ハンサムな彼女」もだが、タイトルが秀逸。

吉住渉所蔵アイテム

吉住渉作品は、概して設定がなかなか変わっている。

「私たち、離婚しようと思うの」(にっこり)

翌日光希が何かバクバク食べながら茗子に話すシーンは印象的で、しかし離婚とのワードとは裏腹に明るく展開するのにホッとした。両親ズとか言ってた気が。

離婚というテーマなので、重くならないように意図的に明るくしたとのこと。

思い起こすと、茗子は教師とできてたりして、漫画だからキレイに読めるけど現実だとしたら色々スゴい(語彙力)。

世代的にママレード・ボーイだったので、「ハンサムな彼女」はあまり読んでいないし、きちんと覚えてはいない。

しかしカッコよかった、大人っぽかった、都会的でトレンディだった。

「ハンサムな彼女」、タイトルがまずかっこいい。

りぼん展描きおろしイラスト

「ゆ〜う〜」

りぼんの付録、一挙紹介

混雑で展示が見れないことはなかったが、付録の展示ブースでは列ができていた。とはいえ並んだのは3分くらい。

付録の前に自然に列ができていたのだ。ランダムに見物するのではなく、みんな全部きちんと最初から最後まで、近くで付録を見たいのだろう。

それでは、一つ一つコメントをつけたいところだが付録の画像を一挙紹介していこうと思う。

どうだったろうか。あらゆる付録にコメントをつけられるのではないだろうか。

私は付録を見て、気がついた。

小学生時代の生活に、こんなにもりぼんの付録が入り込んでいたなんて。部屋も、学校へも、習い事へも、ありとあらゆる場所で私は付録を活用していたのだ。

小学校低学年の頃は、りぼん本誌よりも付録が楽しみだった。しかしいつからか、付録に興味がほぼなくなり漫画自体が楽しみになった。大人になったなと思った。

しかし、ずっと付録の世話になっていたようだ。

私の小学生時代は、意外なほどにりぼんとともにあったのだ。

久しぶり。元気にしてたよ

チラシ、チケット、しおり

思いがけず、超長い記事・・というか日記になってしまった。

ちなみにこの記事を書いたことで記憶が刺激され、90年代りぼんの人気漫画もまとめてみたので興味があったらのぞいてみてほしい。本記事とものすごくかぶっている。>>【90年代】りぼん全盛期。あの頃みんな読んでた!なつかしのりぼん漫画まとめ

私は現在30代で、中・高・大と学生時代を経験し、その後は仕事に忙殺される日々を送ったのち、子どもを産んだ。

この間に人並みに経験が積み重なったと思う。そして人よりも斜にかまえた人間になったと思う。

「久しぶり。元気にしてた?」

うん、元気にしてた。だけどその間に、少女漫画をまっすぐ見れる瞳は失った気がする。

今も暗くて辛い嫌なニュースを見たり、いやらしい広告を目にしたりするたびに自分の脳内が現在進行形でどんどんゲスになっている。

少女漫画を読んでも「現実だったこうなるだろう」「女目線だとこんな風に見えるかもだけど・・」などとすぐにゲス変換してしまいそうだ。

残念ながら純真な気持ちは失ったようだが、幼い頃に、りぼんが明るい世界や楽しい世界をじゃぶじゃぶ浴びせてくれたことは、その後を生きていくにあたってとても重要だったように思う。

現実や、つらいことは年を重ねるたびに知ってくものだから、せめて子ども時代はこの世はきれいな世界だと疑わない環境がいい。

(こんなこと書くとどんな経験したのだと思われそうだが、別に特段つらいことはない)

きれいな世界は子どもに必要だ。いや、世界そのものに必要で、難しいと思いながらもきれいな世界を大人になった今も願わずにはいられない。

子どもにとっても大人にとっても、やさしくて、寛容で、いい加減で、厳しくない、きれいな世界になればいい。

****

ちょっと話が大きくなったが、ちょっと現実の俗な世界に話を戻そう。

おみやげとしてグッズをいくつか購入した。

自分用には「赤ずきんチャチャ」の文庫版の漫画を買った。もしかして自分は、赤ずきんチャチャが一番好きだったのだろうか?

今読んでも本当におもしろい。

キャラ設定がものすごくハッキリしていて、そんなとこにも感動を覚えた。

当時のりぼんっ子は今、仕事や育児、人によっては介護に追われている時期だろう。赤ちゃん連れもたくさん目にした。

そんな時期に時間を作るのはなかなか難しいかもしれないが、いっとき日常や生活を忘れ、当時の漫画をお菓子片手に読みふけってほしい。当時の世界に没頭してほしい。頭が柔らかくなる気がする。明日への活力が湧いてくる。

では大変長くなったが、ここまで読んでくれたあなたには(そんな人いるだろうか?)心より感謝を申し上げたい。

どうもありがとうございました。りぼんも、ほんとにありがとう。

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