二槽式洗濯機の素晴らしさを語ろうと思う。〜全自動から乗り換えました〜
全自動洗濯機から二槽式洗濯機に乗り換えて、4年が経とうとしています。
生まれてこのかた全自動式洗濯機しか使ったことがなかったのに、石けん好きが高じて二槽式洗濯機に切り替えました。
※石けん好きが高じると、二槽式洗濯機に行き着きやすい。
二槽式洗濯機、一言で感想を言えば・・・最高です。
ハマる人はハマる。二槽式洗濯機の魅力をとくと語ろうと思います。
二槽式洗濯機の簡単な説明
全自動式洗濯機は、一つの入れもの(槽)で洗い・すすぎ・脱水まですべて完結できます。
一方で二槽式洗濯機は、「洗い・すすぎ」「脱水」をするための槽が分かれているので槽が2つ。脱水するときは、洗濯物を手動で移動させます。
昭和40年代が二槽式洗濯機の全盛期。ですが技術の進歩とともに、平成2年(1990年)には全自動式洗濯機に販売数は追い抜かれます。
現在二槽式は、洗濯機全体の売り上げに占める割合は数%。しかし未だに根強い愛用者がおり、毎年一定数は売れ続けているのです。
二槽式洗濯機の「ここが素晴らしい」
1 時短になる
全自動の場合、洗濯にかかる時間は約1時間。二槽式洗濯機は、30分程度で終わります。
槽が分かれているので「脱水」している間に、次の洗濯物を「洗い」にかけることもできるので、洗濯物が多ければさらに時短が加速します。
2 水の節約になる
水は生活全体に関わるので、○○円節約になった! と具体的には言えないのですが。
「すすぎ」で使った水を次の洗濯物の「洗い」に使ったり。もしくは「洗い」で使った水で、泥まみれになった衣類を再び「洗い」で使ったり。
新たな水を毎回必要としない分、水の節約につながります。
3 水がどのくらい使われているかがわかる
私は「水がもったいない・・・!」という感情がおそらく人より強いです。
だからこそ「水がどれくら使われているか」をこの目で確認できるのはとても魅力です。
全自動のときは「ジャーッ」と水が注がれている音は聞こえるものの、どのくらい使っているかが皆目見当つきませんでした。
これが地味〜にストレスだったのです。いや、かなりストレスだったのかもしれない。
「ちょ、え、まだ注ぎます? まだ水使いますか、もう止めてくれ〜」と、もったいない精神が高まっちゃってたんですよね。
二槽式だとどのくらい水を使ってるかがわかるし、何より自分で調整できる。
これがものすごく快適で。
「水、大量に使ってるんじゃないか」のストレスから解放されたっていうのは、かなり大きいです。
4 シンプルな構造で壊れにくい&直しやすい
作りがシンプルだと、壊れにくく、そして自分で修理しやすい。お手入れもしやすい。
高性能な家電は、作りも複雑。壊れてもどこが壊れたのかわかりません。
シンプルだと、たとえ壊れても原因が突き止められやすいです。
5 泡立てを存分にできる
汚れを落とすには、石けんや洗剤の「泡」がキーになります。
二槽式は、低水位でガーッと勢いよく洗濯槽を回せるので泡立てるのに最適。泡泡だらけになった洗濯槽を見ると、幸せを感じます。
石けんユーザーには、この泡立てが一番魅力に映るかもしれませんね。
6 白い衣類と分けて洗える
白い衣類は白い衣類だけで、など分けて洗えます。
もちろん全自動でもできますが、水がその分必要になりますね。二槽式は白モノを洗い終わった後、そのまま同じ水で黒めの衣類を洗ったり、すすいだりできるので。
とはいえ、私はすべて一緒に洗っているのですが。
祖母が全自動と二槽式の二刀流で、なおかつ洗濯にこだわりがあるので「水をムダに使うことなく色別に洗えるのがいい」と褒め称えてます。
7 汚れ落ちの具合がわかる
洗ったとき、水がどれくらい透明度が低くなったかを確認できます。
これが楽しい。「おお・・・こんなに汚れが・・」「思ったほど汚くなかったんだな」など目視で分かるのって、最高なんです。
清々しい気持ちになるのです。
8 ちょっとだけの量でも洗濯機が洗ってくれる
洗濯物がそこまで溜まってない。だけど汚れがひどいものある、洗濯してサッパリさせたいものがある。
でも洗濯機で洗うのはちょっと大げさかも。水ももったいないし・・でも手洗いも面倒なんだよなあ、なんてとき、ありませんか?
ちょっとの量でも二槽式ならチャッチャと必要な水量だけで、時間をかけずにガーッと洗える。
便利で、気持ちいいです。
9 工夫する余地がある
全自動だとすべて洗濯機に任せられる分、細かな「ああしたい、こうしたい」を叶えられません。
二槽式は、たとえば「やっぱり洗濯時間を長くしたい」「洗剤を増やしたい」「もっと泡立てたい」などが自由自在。
人間が工夫する余地が、残されています。
10 つまり、二槽式洗濯機は自由だ
そう、つまり二槽式洗濯機は自由なのです。
自分が洗濯に介入する余地がある。自由を感じるのです。自由な気持ちでいっぱいになるのです。
この「自分が介入する余地がある」っていうのは、生活の満足度を高める上で大切な部分だと思うのです。
「力を発揮すること-変化させる、影響をおよぼすことを引き起こすなど-は、人間の脳に生まれつき備わった基本的な欲求の一つである」
と心理学での見解があるように、二槽式洗濯機を使っていると、実感として満たされます。
11 楽しくて、気持ちいい。だからずっと二槽式がいい
全自動を使っているときは、「楽しい」の感情は出てきませんでした。
二槽式洗濯機にしたら、「楽しい」に加え「気持ちいい」の感情が洗濯する度に誘発されるようになったのです。
汚れ具合がわかって楽しい&気持ちいい、洗濯終わって干してるときも、気持ちいい。
毎日行うことは、つらいよりも、何も感情が湧かないよりも、楽しい・気持ちいいの感情があったほうが断然軽やかな毎日になりますよね。
二槽式洗濯機が大好きです。もう全自動式には戻れない。多分。
ズボラな人ほど二槽式洗濯機がいいのではないか
ここまで読んでくれた方は、「あなたは働き者だから二槽式洗濯機が合うのでは?」と思うかもしれませんね。
ですが私は自他ともに認める面倒くさがりで、ズボラな人間です。
何も用事がなければ、立ってるより横になっていたいし、冬はコートの下はたいていパジャマのままですし、興味がないことには関わりたくないし、姑さんからはダメ嫁認定されています(←)。何より血筋的に面倒くさがりなので覆しようがないのです。
ちょっとズボラ具合をたたみかけすぎたかもですが・・要は超面倒くさがりだけど、二槽式洗濯機のおかげで洗濯はしていると言えます。
二槽式洗濯機は、楽しくて気持ちいいからやる気になる。むしろ「洗濯したい」と思える。
ポジティブな感情に後押しされないと、ズボラが勝つので家がひどいことになると思います。
・アイロンがけが死ぬほどめんどくさい! 秋冬だけでもアイロンがけから逃れられる方法
短期集中で家事を片付けるゲームに最適
二槽式洗濯機は、ズボラな人間に洗濯以外の家事をはかどらせる効力もあります。
家事にゲーム性を持たせられるのです。
例えば私は皿洗いが好きではありません。
しかし二槽式洗濯機を回してる間は家事をゲームとして遂行するようになり、サクサクはかどるようになりました。
「洗い」時間を7分にセット! 「洗い」が終了するまでに床を掃く! 次、「脱水」時間を1分にセット! 「脱水」が終了するまでに皿洗いを遂行!
こんな具合で短時間で家事を決行していくと、「今日も明日も明後日も、家事放棄しちゃおう」という企みの防止になるし、ダラダラ家事を行うことも減少します。
家事は毎日する必要はないと思いますが、とはいえ家事がはかどっていると、生活が気持ちよくなるのは間違いないですから。
ボケないんじゃないか
また、ボケないんじゃないか、とも思っています。
今は家電が我々に代わって、家事をやってくれますよね。
掃除はルンバ、食器を洗うのは食洗機、料理はホットクック、洗濯はドラム式で乾燥までやってくれる。
人間の介入が以前よりグッと少なくなっていますよね。
これはもちろん現役世代の忙しい核家族は、必須は家庭も多いでしょう。ないと生活が回らない場合もあるでしょう。
でも、例えば子どもは独立して、退職して、年金生活で、趣味もなかったら。そして家事は家電にお任せしていたら・・
家事をする過程では、体を動かしたりいろいろな判断をしたりしていますが、家事がほぼ自動で回っていたら・・・?
体も、頭も動かすことがなくなってしまうかもしれません。自発的でアクティブな人だったらいろいろやるでしょうけど、世の中そんな人ばかりじゃないですよね。
また、もし最強のズボラがこれらの家電をすべて手にしたら・・・? 私だったら徹底的に怠けます。
二槽式洗濯機は、ほったらかしでOKな家電ではありません。無理にでも体を動かさなきゃいけませんが、これが案外いいことでもあるんですよね。
もちろん二槽式洗濯機も自動でやってくれるお助け家電です。しかし、ここに工夫の余地があり、人間が介入して、工夫する余地がある。それって大事なことだと思うんです。
わずかながらでも創意工夫をするから、ボケないんじゃないか・・そんな風に思うんです。
私は現役世代でそれなりに忙しいと思いますが、仕事はできる方じゃないし、つまり生産性はさほどないんですね。だから家電でほぼ自動で家事を回すほどではないというか。家電に投資した分、それ以上の価値を創造できると思えないのです。
まあ、ただ家電を揃えるだけの財力と家の広さがないっていうのは大きいですが 笑。皿洗いはめんどいので、食洗機あったらラクになるのかなーってよく思ってます 。
ただ、やはりズボラなので最強家電たちが揃ったら、徹底的に怠けてボケるのも健康じゃなくなるのも早くなりそうなのです。
二槽式洗濯機の「ココが気になる!」
さんざん魅力ばかりを語ってきましたが、気になる部分もあります。
洗濯物がからまる
洗濯物がお互いからまります。
洗濯物を一つ持ち上げたつもりなのに、ほかの洗濯物がもれなくついてくる。
これが最初はちょっと不便だなあと感じたのですが「洗濯ボール」なる商品である程度は解決できました。
関連記事>>二槽式洗濯機で洗濯物がからまって困る! を解消する2つの方法
洗濯ボールは、洗濯槽に入れると洗濯物のからみを防止でき、汚れも落ちやすくなるというもの。
最初は4個使ったのですが、からまったまま。数を多くすればからみにくくなるそうで、さらに購入したりいろいろ試した結果、現在では10個使っています。
10個だと、「まったくからまない」とは言えませんが、だいぶ緩和されたのでよかった・・・!! 開発してくれた方たちにありがとうと伝えたいです。
よく言われる二槽式洗濯機のメリット・デメリット。実際はどうなの?
では、巷でささやかれている二槽式洗濯機のメリット、デメリットを実際使っている経験から検証します。
汚れ落ちがいい⇨わからない
汚れ落ちがいい。これは誰もが言うメリットなのですが、正直私はこれがわからず・・・。
全自動式と、二槽式で同じ洗濯物を洗って比較したことがないのと、特別「真っ白にキレイになったなー」と思ったことがないのが正直なところ。
でも何を読んでも、昔使っていた人や現在使っている人に聞いても「汚れ落ちがいい」は必ず聞くので、汚れ落ち、いいんだと思います。
面倒くさい⇨ズボラだが、面倒くさくない
二槽式洗濯機を差し置いて、一般的に全自動式が主流になったのは「二槽式洗濯機よりも面倒くさくないから」でしょう。
しかし、先ほども申し上げた通り私は面倒くさがりな人間なのですが、二槽式洗濯機は面倒くさくないです。
「楽しい、気持ちいい」の感情があるから、面倒くさいと感じないのかもしれないですね。二槽式洗濯機のことが好きだから、もしかしたら盲目になっているのかもしれませんが。
音がうるさい⇨そうかな?
家電店で購入するとき「音はどのくらいですか?」と店員さんに聞きました。
「いやぁうるさいですよ」と言われました。が、実際使ってみたら、もちろん音はしますが、気にならないレベルでした。
私は音に敏感だと言われるし自分でもそうだなと思うのですが、二槽式洗濯機に関してはうるさいと思ったことはないですし、夫も「音、うるさくないね」とのこと。
以前使っていた全自動も古い型だったので、最近の静かな洗濯機を知らない&二槽式洗濯機への愛情が勝ってるから気にならないのでしょうか。
まとめ
二槽式洗濯機は素晴らしいです。素晴らしいのに、ドラム式などに比べると格段に安い。最強です。
介護の現場や、ガソリンスタンドなどで現在も活躍の機会が多いようです。
我が家は3人家族ですが、3人分を分割せずに一気に洗う場合は洗濯槽の容量が4.5キロで間に合うものの、ギリギリといった印象↓
家族が4人以上いたり、大きいもの(シーツや布団カバーをまとめて洗うなど)を洗う機会が多ければ、4.5キロ以上の二槽式洗濯機の方がはかどると思います。
はまる人は、二槽式洗濯機の魅力に魅了されるはずです。
それではここまで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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