英語の勉強のやる気がみるみる出てくる本を見つけてしまった話

どうも、最近『英語日記BOY 海外で夢を叶える英語勉強法』を読みました。

今まで読んだ英語勉強法の本とは違った異色の本で、その内容に夢中になり、すぐに読み終わりました。

結果、私は久しぶりに英語の勉強を本格的に始めようと、本気のやる気が出たのでした。

みなさん、読みましたか?

私は本書のとある2文が非常にささり、現在ひさ〜しぶりに英語の勉強を本格的にやり直しております。

英語日記BOYの内容

著者は新井リオさん。デザイナーで、ロックバンドPENs+のボーカルでもあります。

私は知らなかったのですが、彼の英語勉強法をつづったブログが「英語 独学」というワードでgoogle検索1位を約2年も独占し、累計300万PVもあったとのこと。

なので英語勉強界隈ではとても有名だったのでしょう。

そんな彼が書いた『英語日記BOY』は、ただの英語学習のハウツー本ではありませんでした。

「これは自伝的学習本です」

あとがきにご本人がこう書かれています。

英語学習本にしては個人的なストーリーを書きすぎているし、自伝にしては実用書的な要素がありすぎるのではないか。様々な疑問や葛藤を巡らせながら、2年をかけて書き上げたのが本書です。

そう、何も知らず読み始めた私が最初に思った感想も「なんか、他の英語学習本と違う・・ これからどんな風にこの本は進んでいくんだろう?」でした。

これは「教科書」ではなく「自伝的学習本」です。

みんなが「こうあるべきだ」と押しつけるつもりはなく、参考にしたい人だけに、自主的に参考にしてほしい。

生まれ持った境遇や経済環境によりお金がかかる既存の英語学習をすることができない人に向けて書きました。

新井さんはお金がないなか、お金がなくても英語を習得する独自の方法を編み出します。

「現代」をふんだんに取り入れた学習法

彼の自伝的物語とともに、具体的な学習法が紹介されています。

この学習法は何度も読みました。目から鱗というか、初めて見るものばかり。そう、これまでの学習法とは一線を画す、大変新鮮なものだったのです。

よく紹介されている学習法は、以下のようなものが多いですよね。

・英単語を英単語本で覚え

・文法本で文法を学習し

・シャドーイングなどでアウトプットしたりしながら

・映画やドラマも使って英語を習得していく

しかし本書は

・「英語日記」を中心とした勉強法

・LINEを使って自分用の単語帳を作る

・Twitterで生きた英語を検索

・Siriで発音を矯正する

・インスタを英語の勉強の継続させるツールにする

などなど、現代にアップデート、かつオリジナリティあふれた方法が細かく紹介されています。

新井さんは「英語を話せる定義」を考えた末、

「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくること」

という結論に至るのですが、まさにそのための勉強法といえます。

「英語日記」がキモになる

学習方法のキモは「英語日記」

新井さんは「英語日記」を極限まで丁寧にやることで、英語が話せるようになったそうです。

具体的には、以下の通り。

・1年で海外旅行程度であれば不自由なく楽しめるレベルになり

・2年で、ネイティブの友達と少し踏み込んだ議論ができるレベルになり

・3年でまだミスはあるけれど、現地で不自由なく仕事ができるレベルになった

また英語日記によって、スピーキングだけでなく、リスニング、リーディング、ライティングの4つの能力を伸ばすことができたとのことで、実践者が語るそのストーリーと方法はかなりの説得力を持って我々に語りかけるのです。

「英語日記」は、コツがある。ただ英語で日記を書くことじゃなかった!

さて、「英語日記」と文字だけ見たら、「英語で日記を書けばいいんだよね?」と思いませんか?

ここにも著者の工夫やコツがあったりするんですよ。

詳しい部分は本書に譲りますが

「日本語で書いた日記を全文英訳することに夢中になり、結局何も覚えておらず、実際に使うことができない、という時期を経験した

これは首がもげるほど納得するというか、何かを学習する過程で、こういうことって往々にしてありますよね。

この経験の上に、身につく学習法を編み出していった新井さん。そんな英語日記の書き方を惜しみなく紹介してくれています。

それは著者が5年かけて試行錯誤の末に至った勉強法であり、本の良さはまさにこの点だと思います。

我々は本を読むことで、多大なる時短ができるんですよね。

著者が長い間かけて導き出した最適解を、回り道することなく自分自身にインストールできる。先人の知恵はありがたく使わせていただきましょう。

ザクッと刺さった2つの言葉

さて、学習法だけでもやる気が湧いてきますが、本書の中のある文章が非常に私にとって刺さるものであり、やる気の着火剤となりました。

1.「なんとなく外国人とコミュニケーションが取れる人」

私は英語はまるでダメなわけではなく、大学受験で勉強したこともありなんとなくは理解できる。

だけど本当には理解していない。

そして海外旅行をするには問題はないけど(というか海外旅行は英語がまるでダメでも何とかなるもんだけど)、日本人と日本語を話すようには英語は話せないし聞けない。

でも、なんとなく話したり、遊んだりはできる。一方で深い議論などはできない。だからちょっと突っ込んだ話になると、自分のいいように解釈するという能天気な意思疎通の図り方をしていました。

ですがいろいろ困ることもあり、「英語ができるようになりたい」「日本語のように話したり聞いたりができるようになりたい」とはずっと、長い間心のどこかで思っていて、引っかかってることでもありました。

学生の頃からそう思ってる割には真剣に勉強せずに、36歳になってしまったのです。

そんなとき本書に書かれていた

留学歴があっても、どれだけ外国人の友達が多くても「オリジナル英語フレーズが瞬時に出てこない」のならば、それは「英語が話せる人」ではなく「なんとなく外国人とコミュニケーションが取れる人」とか、そんな感じだ

これにガツーンと頭を打たれたような気分になりました。

まさに私はこれだと。

英語が話せる人ではない。本当にこの通りで「なんとなく」なのです。

2.「人生は今年いっぱいで終わるものではない」

さらに、さらりと書かれていた一文。

人生は今年いっぱいで終わるものではない。

達成までのスピードより「生きがい」と言えるものを見つけることの方に価値がある。

この文章自体は、英語のことというよりは「やりたいこと、職業」についてのパートでしたが、すごく心に残りました。

私は英語が思うようにできないことが、ずっと心のしこりだったし、ちょっとしたコンプレックスだった。

だからちょっとでも自分を追い込めば英語を真剣に勉強するだろうと、産後入った会社は少しだけ工夫した。

外国籍の人が多く、また英語ができることはマストではないけどできればより良い、という会社で働くことにしました。この行動自体、いまだに「英語」に囚われてますよね 笑。

実際会社での仕事の対象は英語の文章なのだけど、英語が理解できていなくてもできる業務内容で、メールでたまに英語は使うけど、ネイティブの人にチェックしてもらえるし、追い込まれるほどではありませんでした。もちろん本気で追い込まれず、今の状態で働ける場所を選んだのは他でもない私ですが。

しかし、英語ができた方が仕事の効率がよくなるのは事実ではありますが、できなくても仕事に多大な支障はきたさないというのは、怠け者の私には本格的に勉強をする理由にはならなかったのです。

本気で頑張らず18年もの年月が経過

私は、学生の頃から「英語が難なく話せて、聞けるようになりたい」と思っていました。

だけど本気で頑張ったことがなかった。

そして今36歳。。

人生は今年いっぱいで終わるものではない」

その通りで、学生から今までの18年間(! うそこんなに?)、本気でやらなかったからいつもいつも頭のどこかで「英語ができたら・・・」と願っていました。

ということは、今やらなければ、おそらくこの後の50年も、いつも「英語が・・」と思いながら生きていくことになるのでしょう。それはあまりにもきつい。

どこかに気になることを抱えながら、コンプレックスを抱えながら生きてくのは心の重荷になる。そして何より英語ができた方が、世界も可能性も広がるし、楽しいのはよくわかっている。

学生の頃は「なんとなく言ってることわかるし、自分の要望は言えるしいいか」で納得させ、その後は「英語を使わない環境で英語を習得するなんて無理がある」「google翻訳もあるし、これから翻訳機も発展するだろうし、今さら英語ができるようになってもな〜」「英語なんてできる人は今は山ほどいるし、私ができるようになっても価値がないよね」

などなどたくさんのそれらしい理由をつけて、英語を真っ向から受け止めることをせず、あっという間に18年も経って。だけど「英語できるようになりたい」とずっと思ってて。情けない話です。

今の人生にはそれなりに満足していますが、ぐじぐじしていた18年間のうち最初の3年間頑張ったなら、その後の15年間は何か違ったかもしれません。

本気で向き合わなかった18年間、英語ができるようになりたい気持ちはいつもどこかになったので、作業BGMとしてアメリカのドラマを流したり、思いついたようにラジオ英会話を聞くこともありました。

でも、やっぱり聞いてるだけじゃ、何年やっても話せるようにも日本語のようにストレスなく英語がリスニング出来るようにもならないのですよね。

出産したら気持ちが変わるかもと思ってたけど

また私は出産したら自分の要望なんて気にならなくなるだろう、と思っていた節がありました。

しかしむしろ産後「英語できたら」と思うことが意外なことに増えました。

出産したって、子育てをしていたって、私という同じ人間なことに、変わりはなかったのです

やる気が出ないのなら、読んでみよう

何やら長くなってしまいましたが、本書の内容をベースとして

それは「英語が話せる人」ではなく「なんとなく外国人とコミュニケーションが取れる人」とか、そんな感じだ

「人生は今年いっぱいで終わるものではない」

この言葉が起爆剤となり、ようやく重い腰を上げることができました。

もし本書を読んだことがなければ、一度目を通してみてください。サクッと読めるし、何よりやる気になると思うので。

あと、最後に36歳の私から言いたいのは、もしあなたが若いのなら、「年齢を重ねるごとに忙しくなるから、やる気になった今、本気になった方がいい」ということ。

私は出産以前は忙しく働いていた方だと思いますが、それでも子どもを持つ前の方が時間を取るのは容易だったと感じるからです。他者が関係ない分、忙しいとはいえ自分で時間をデザインできるので。

何より早いうちから人生の可能性を広げられることは、本当に素晴らしいことだと思うのです。

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